

この記事は以下のような人を対象としています。
・人からの評価やネガティブなことばかりを気にしてしまうと悩んでいる人
「考えすぎ」を避け、ストレスを減らすための考え方を身につけよう

昨日の生徒への対応、よくなかったかも。嫌われたかなぁ。

保護者からの問い合わせ、○○と答えたけど、△△って言えばよかった。
私立学校の事務員として働いていて、こんな気持ちになったことありませんか。
- 生徒や保護者からの突然の相談
- ミスが許されない補助金申請
- 自分にしかわからない担当業務
こうした業務に携わっているとつい、「相手はどう感じたか」や「うまくできたか」といったことを気にしてしまいます。

責任やプレッシャーを感じてしまうんですよね。
多少意識するぐらいであればよいのですが、これが「考えすぎ」のレベルまで達してしまうと危険です。
場合によっては心身に不調をきたしてしまうかもしれません。

実際、私の同僚は補助金業務のプレッシャーが原因で休職しましたからね。
そんな「考えすぎ」の状態になってしまうのはなぜか。
それは、悪い状況を避けるために、必要以上にネガティブな想像をすることが習慣化されてしまっているからだと考えられます。
これまでの経験などにより、自分でも意識しないうちに「考えすぎること」がクセになっているのです。
では、どうすればその習慣から抜け出せるのでしょうか。
そのためには、
- 「考えてはいけないこと」をリスト化し、それが頭に浮かんだらリストを読み返して思考をストップさせる
- 「考えない方法」を実行することで、余計な思考を減らす
という2つのステップを踏むことが有用だと思います。
そこで今回は、「考えてはいけないこと」について紹介している書籍から、私立学校事務員が特に当てはまる「考えてはいけないこと」をその対処法とあわせて3つピックアップしたいと思います。
その3つとは以下のとおりです。
- 自分は周囲からどう思われているか?嫌われていないか?
- 心配しておけば、少なくとも最悪の事態を避けられる
- 〇〇でなければならない
これらは私の独断ではなく、私と一緒に働く事務員の日頃の言動などにも基づいて選んでいますので、参考になるはずです。
まずはこの3つだけでも理解することで、余計なことで悩むことが少なくなり、脳の疲労が軽減される効果が期待できます。
それにより、本当に大事なことだけに自分の思考力や判断力を使えるようになり、仕事に対する満足感アップにつながるでしょう。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:考えてはいけないことリスト
著者名:堀田 秀吾
出版社:フォレスト出版
発売日:2026年1月1日
私立学校の事務員が「余計なことで悩みやすい」理由
私立学校の事務員は、一般企業のバックオフィスとは異なり、独特の環境で働いています。
教員・保護者・生徒・行政・外部の取引先など、関わるステークホルダーが多く、それぞれが異なる価値観や期待を持っています。
このような環境で働いていることが、「考えすぎ」を習慣化してしまう一因になっていると私は考えています。

日々の業務の中で「どこまで応えるべきか」と悩んでしまうことが多いんですよね。
なかでも特に悩みやすいのは、次の2つです。
- 教員・保護者・生徒の“三方向対応”によるプレッシャー
- 「少人数」という構造的な問題による仕事の属人化
教員・保護者・生徒の“三方向対応”によるプレッシャー
事務員には、教員からの依頼、保護者からの問い合わせ、生徒対応など、同時に複数の案件が流れ込んできます。
しかも、それぞれが「自分の案件を最優先にしてほしい」という前提で話してくるため、事務員側はどうしてもその場しのぎの対応になりがちです。

こちらの仕事の状況は考えてくれませんからね。
その結果、「今の対応でよかったのか」や「適当な対応で気を悪くしたか」などの“余計な悩み”を抱えてしまうのです。
「少人数」という構造的な問題による仕事の属人化
私立学校事務員の職場は、少人数であることが多いというのが私の実感です。
そのため、気づけば仕事が「属人化」しており、明確なマニュアルが存在しない業務が多くあります。
仕事の属人化については、以前の記事で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください。

「これ、どう判断すればいいんだろう…」と迷っても、相談相手がいないんですよね。
そうなると、必要以上に責任の重さを感じてしまい、余計なことを考えてしまいがちになります。
私立学校事務員が陥りがちな3つの「考えすぎ」とその対処法
私立学校事務員が「なぜ余計なことで悩みやすいのか」という理由を理解したところで、具体的に「どんなことを考えすぎてしまうのか」について見ていきましょう。
それらをリストアップして書き出しておき、見返すことで、「これは考えたらダメなことだな」ということに気づくことができます。
それにより、「考えすぎ」にならないように思考に歯止めをかけられるようになるはずです。
さらに、歯止めをかけた状態から、その対処法を実行することで、そもそも「考えすぎ」になること自体を減らすことも可能になります。
それでは1つずつ確認していきましょう。
思い込み①「自分は周囲からどう思われているか?」「嫌われていないか?」
一つ目は「周囲の評価」の考えすぎです。
前述したとおり、私立学校事務員は様々なステークホルダーからの期待に応える必要があります。
そうした相手の期待を読みすぎることで「考えすぎ」の状態に陥ってしまうわけです。
- 「もっと丁寧に対応すべきだったか」
- 「あの言い方でよかったのか」
- 「もっと早く返すべきだったか」
こうした“過剰な反省”は、悩みの温床です。
そして、これが健康上特によくない。
書籍では以下のように解説しています。
自分の振る舞いが他人にどう映るかを気にすると、ストレスホルモンであるコルチゾールが大きく増えることがわかっています。さらに、その状況で自分に選択の余地がなく、失敗や不安を避けられないと感じると、コルチゾールの分泌はさらに高まります。
「考えてはいけないことリスト」より引用
つまり、人の目を気にしながら、しかも自由に振る舞えない状態は、心身に強いストレスをもたらすのです。 P18
私立学校事務員は真面目で、「相手の期待に何としてでも応えなくては」と考える人が非常に多いように感じています。

石を投げれば真面目な人に当たるというくらいあちこちにいますよ。
こうした性格も「考えすぎ」に影響しているように感じています。
そこで取り入れたい対処法が以下の2つ。
- 距離を置く
- 自分軸で考える
まず1つ目の「距離を置く」について、書籍の解説を確認してみましょう。
あえて「わからないものはわからない」と受け入れることです。相手の心を完全に知ることは不可能。だからこそ、「確証のない不安にはエネルギーを使わない」と自分に言い聞かせることが、心の平穏を守る大切な技術となります。 P23
「考えてはいけないことリスト」より引用
相手の評価を気にしているなと感じたら、まずは、リストを読み返す。
そして「わからないものはわからない」とつぶやいてみるのです。
これだけで、少し距離を置けたことを実感すると思います。
距離を置けたら、さらに続けて「自分軸で考える」を実行します。
これも書籍の解説をみておきましょう。
他人の感情を推し量ることではなく、自分自身がどうしたいか、どうするべきかということに意識を戻すのです。そう、「他人軸」ではなく、「自分軸」に意識を戻すのです。
「考えてはいけないことリスト」より引用
「嫌われていないか」と考える代わりに、「自分はどう行動したいか」「自分は何を大切にしたいか」のほうを大切にします。すると、行動の基準が相手の感情から自分の選択に移り、不安の影響を受けにくくなります。 P31
このとき役に立つのが「客観的に話しかける」ということ。
「○○(自分の下の名前)はどうしたいんだ」と話しかけてみるわけです。

自分の下の名前で呼びかけるというのがポイントですね。
これはこの書籍では紹介されていない方法ですが、冷静に自分のことを考えるためには有効な方法だと私は実感しています。
これらを駆使して「他人からの評価」を気にし過ぎないメンタルを育ててみましょう。
思い込み②心配しておけば、少なくとも最悪の事態を避けられる
次は「心配しておけば、少なくとも最悪の事態を避けられる」です。
これも私立学校事務員の特性と関係が深い「考えすぎ」の一つ挙げられます。
前述のとおり真面目な人が多い私立学校事務員は、とにかく心配性の人も多いです。

私も人のことは言えないぐらい「心配性」です。ネットバンキングでちゃんと振り込めたかが心配で、何度もデータ送信結果を確認してしまうんですよね。
そのため、先にあれこれと心配事を並べて、実際に起こった時のショックに備えようとしてしまいます。

心の準備は大事だと思いますけど。
そういう意見もあるかと思います。
しかし、心配が何かの予防になるという科学的根拠はないとこの書籍では述べられています。
私たちは「心配することには意味がある」とどこかで信じているそうです。たとえば、「心配しておけば最悪を避けられる」「準備になる」「失敗しても心の準備ができる」といったポジティブな信念が、心配を手放せなくさせているのです。
「考えてはいけないことリスト」より引用
しかし、この「心配=予防になる」という信念には、科学的にはほとんど根拠がありません。 P100
心配することには意味がないということです。
そんな意味のないことに頭を悩ませていても仕方がありません。
そこで、この「心配し過ぎる」というクセから抜け出す方法を書籍のなかから紹介します。
心配を「放っておく」練習をした人たちは、ストレスが減るだけでなく、現実への対処力が高まることが確認されています。
「考えてはいけないことリスト」より引用
(中略)
自分の心配を書き出し、実際どうなったかを記録します。多くの人が、「実際には何も起こらなかった」「起きても思ったほど悪くなかった」というデータを自分で目にすることで、次第に「考えすぎるクセ」が弱まっていきました。 P104
これは本当に効果があります。
先ほど述べたように私もかなり心配性です。
そんな私がこの方法を試してみて、その効果を実感しています。

大体起こりませんね、心配事のほとんどは。
ぜひ皆さんもお試しください。
思い込み③〇〇でなければならない
最後は「〇〇でなければならない」です。
繰り返しになりますが、私立学校事務員はとにかく真面目一直線の人が多い。
だから、「〇〇でなければならない」と強く思い、仕事に取り組んでいます。
だから、「○○」という状態が保てなくなると、とたんに心をやられてしまいます。

真面目な分、一旦折れると立ち直れない人が多いんですよね。
書籍でも以下のように解説しています。
たとえば、「仕事はいつも完璧にこなすべき」「失敗してはいけない」と自分を追い詰める人。一見、自分を律することは良いことのように思えます。
「考えてはいけないことリスト」より引用
しかし、この「べき思考」が強すぎると、失敗や挫折を過度に恐れ、心の疲れや不安、さらにはうつ状態につながることもしばしばです。 P117
私もこのような傾向を持った人が休職や退職をしていくのを幾度となく見てきました。
だからこそ、私立学校事務員にとってこの「考えすぎ」の習慣から抜け出すことは大切だと感じています。
では、どうすれば抜け出せられるのか。
書籍にはこのような方法が紹介されています。
「やらなきゃ」と思って完璧を求めるより、「できる範囲でやり続ける」ということが最も大事なのです。
「考えてはいけないことリスト」より引用
(中略)
「義務に縛られて自分を追い詰める」よりも、「完璧でなくても今できることを行動に移す」ほうが心の健康回復には効果的だということです。 P118
真面目な事務員にとって、「小さなことをコツコツと積み上げていく」ことは得意分野です。
その得意なことを活かして「考えすぎ」から脱却すればよいのです。
書籍では、その具体的な行動についても述べられています。
動けないときは「やる気がない」のではなく、環境や機会が整っていないだけかもしれません。
「考えてはいけないことリスト」より引用
だから、机の上を少し片づける。ToDoを1行だけ書く。タイマーを5分にセットする。そんな小さな一歩が、次の行動を呼びます。 P183
こうした身の回りのことから「今できること」に意識する習慣を身につけることが有効だと私自身もやってみて感じています。
出来そうなところから手をつけてみることをおすすめします。
まとめ
「”余計なこと”で悩まなくなるための考え方」をおさらいしましょう。
- 「周囲の評価」を考えすぎ→立ち止まって自分軸で考えてみる
- 「心配事」を考えすぎ→心配事をメモして実際に起こったかを記録してみる
- 「○○であるべき」と考えすぎ→完璧を目指さず、できることに集中する
これらのことを手帳やメモアプリなどでリスト化しておき、見返してみましょう。
もちろん他にも「考えすぎかな」と思うものがあればリストに加えることをおすすめします。
そうすることで1つずつでも「考えすぎ」の習慣から抜け出せると思います。
そしてそれが仕事の効率アップや心身の健康状態をよくすることにつながるはずです。
この記事がその一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

