

この記事は以下のような人を対象としています。
・周りから信頼される事務員になるための「自分の魅せ方」を知りたい人

どう振る舞えば職場の仲間や保護者からもっと信頼を得ることができるんだろう。

できるだけ自分の強みがアピールできるようにするにはどうすればいいのかな。
こんなことを考えたことはありませんか。
- 人事異動で別の部署に配属となった若手事務員
- 仕事もそれなりにこなせるようになり、もっと存在感をアピールしたい中堅事務員
- 今後に向け、さらなる飛躍を成し遂げたい管理職・リーダー候補事務員
転職や異動で新しい職場に配属されると仲間との良好な信頼関係を構築したい。
また、働く中で保護者など外部の方からも「もっと頼られる立場になりたい」という意識が出てきます。
そんなとき、どうしても「周りからどう見られたいか」を気にしてしまいがちです。

周りの目なんか気にしないといっても、やっぱり印象って気になってしまいますよね。
そこで意識するのが自分の魅せ方。
「私ってこんな強みがあるんですよ」ということをうまくアピールすることができれば、それが信頼関係の構築などにつながっていくと考えるわけです。
しかし、そのためにどうやって自分を魅せればよいかわからないという壁が目の前に立ちはだかってしまいます。
そこには、「自分の立ち位置をどう確立するか」を明確に定めることができず、またその「魅せ方」についても学ぶ機会が与えられてこなかったことが原因として考えられます。

真面目にやっていれば誰か見てくれていると考えて、自分からアピールの仕方なんて学ぼうと思わないですよね。
では、どうすればよいのか。
その解決策の一つとして考えられるのが、誰もが持っている「5つの強み」を理解し、自分が当てはまる強みの中から最も適した「魅せ方」を実践すること。
何か一つでも実践してみることで、「自分の立ち位置」が明確になるはずです。
そこで今回は、その「魅せ方」について紹介している書籍のなかから、私が実際にやってみて効果を実感したものを2つ紹介したいと思います。
その2つとは以下のとおりです。
- 「共感力」の魅せ方:「共感力」「空気を読む力」のプラス面を活用
- 「尊重力」の魅せ方:「慎重さ」「誠実」のプラス面を活用
これらのコツを実践できるようになることで、
- 新任や異業種から学校事務に転職してきた人であれば、周りとの関係構築
- 中堅の事務職員(4〜10年目)であれば今よりも更なる存在感のアップ
- 管理職・リーダー候補として期待されている事務員であれば、信頼される職員というイメージづくり
こうした効果が期待できます。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方
著者名:安田 正
出版社:三笠書房
発売日:2023年3月22日
【あなたはどれ?】誰もが持ち得る「5つの強み」とは

そもそも「魅せる」ようなものを持っていないよ。
そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、誰でも以下の5つの強みのどれかは必ず持っているとこの書籍では述べられています。
何も強みがない人などいません。では、その強みとはどこにあるのか。多くの人を見てきてわかるのは、誰もが、次の5つの強みのどれかを必ず持ち合わせているということです。
①俯瞰力・・・・・・高い視点から見下ろし、一歩先を読む力
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
②共感力・・・・・・心に寄り添って考え、行動する力
③論理力・・・・・・筋道を立てて考え、誰もが納得しやすい形につなげる力
④サービス精神・・・・・・相手を楽しませたり、気分を高めたりする力
⑤尊重力・・・・・・敬意をもって接し、忠実に従う力 P7-8

私は⑤が当てはまりそうな感じがしますね。
そして大事なのが、これらの強みの「よい方面」と「悪い方面」があることを理解すること。
書籍の解説を引用します。
まったく同じ特徴でも、「よい方面」に出るか「悪い方面」に出るかで、結果が正反対になります。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
これがそのまま、「うまくいっている人」と「うまくいっていない人」の差になります。 P9
書籍では先ほどの①から⑤を「変身ポイント」と呼んでいます。
この「変身ポイント」をマイナスからプラスの方面に出力することが「魅せ方」において重要な点となるわけです。
そこで以降では、①から⑤のうち、私が多くの私立学校事務員が当てはまっていると感じている「共感力」と「尊重力」の魅せ方に絞って紹介していきたいと思います。
【共感力】「流される」ではなく「寄り添える」
まずは「共感力」の特徴を整理しておきましょう。
書籍の解説を引用します。
「共感力」とは、相手の心に寄り添って考え、行動する力のこと。
このタイプの人は、何事も気持ちよく進められるように細やかな配慮ができるため、次のような特徴があります。〇「空気を読む力」に長けている
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
〇対応が懇切「丁寧」
〇「人当たり」がよく、すぐに打ち解ける
〇穏やかで、「マイペース」
〇何事にも前向きに取り組む「モチベーション」がある P54

丁寧な人、本当に多いですね。どこに異動しても、違う学校法人に転職しても必ず一人はいます。
これらの強みがプラスに出力されていればいいわけですが、マイナスに出力されているとせっかくの強みが台無しになってしまうわけです。
そこで次は、「共感力」がマイナスに出力された例のなかでも、私が同じ事務員の中でよく見かける「自分の意見をもつのが苦手」「自分を後回しにしてしまう」の2点について、その対処法を見ていきたいと思います。
「共感力」のマイナス出力①「自分の意見をもつのが苦手」
会議や研修会などで「〇〇さんの意見は?」と話を振られると、ほとんどしゃべられない事務員をよく見かけます。

私もその一人です。
仕事のことなどを尋ねるときちんと説明してくれるのですが、「意見」ということになるとたちまち消極的になってしまいます。
このように「自分の意見をもつのが苦手」「消極的」というマイナスの出方をする原因はどこにあるのでしょうか。
書籍ではこの点について以下のように解説しています。
では、なぜ「自分の意見をもつのが苦手」になってしまうのでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
それは、どのようなときも相手の考え方にウンウンと納得してしまい、「自分自身はどう思うのか」を、深く掘り下げないクセがついているからかもしれません。 P61

「そうそう私も」で終わってしまいがちなんですよね。
そうなると、せっかくの「共感力」も台無し。
単なる「おとなしい人」となってしまうかもしれません。
そこで書籍ではこれをプラスに出力するために、以下のような練習法をすすめています。
ではどうすれば、共感力をプラスの出方にすることができるのでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
マイナスからプラスへの変身のコツは「意見を言う練習をする」こと。
共感を示したあとに必ず、「~してみたら?」「~しましょうか?」と提案で締める形にするのです。 P62
先ほども述べましたが、私も自分の意見が言えない事務員の一人です。
ただこの書籍を読んでから、この一言を加える練習を続けています。
その成果があってか、以前よりも相談を受けることが増えたように感じています。
自分の意見を言うことが苦手な生徒も多いので、面談をした際にはこの方法をアドバイスとして伝えています。
効果ありだと実感していますのでやってみてはいかがでしょうか。
「共感力」のマイナス出力②「自分を後回しにしてしまう」
これも私立学校事務員の間でよく見かけるマイナス出力の一つです。

自分のことを後回しにして仕事を引き受け、どれも中途半端な状態になってしまっている事務員、皆さんの周りを見渡しても一人はいませんかね。
ありがたい存在ではあるのですが、本人にとってはあまりよろしくない状況であることは言うまでもありません。
このようなマイナス出力をしてしまう原因について、書籍では以下のように述べています。
では、なぜ「自分を後回しにしてしまう」「つい引き受けてしまう」のでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
このような人は、「空気を読む力」に長けており、自分のことよりも、その場の空気を乱さないことを優先する傾向にあります。 P67
自分が断ることで、周りの空気を悪くしてしまうのではと考えてしまうわけです。

「断ったら悪いかな」って思ってしまいますよね。
そんなマイナス出力をプラス出力に変えるために、書籍では以下のような方法を紹介しています。
ではどうすれば、空気を読む力をプラスの出方にすることができるのでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
マイナスからプラスへの変身のコツは「その場で質問する」こと。
「ノー」とストレートに断りづらいのなら、「イエス」と返事しても構いません。ただ、そのあとに必ず「質問」をするようにするのです。 P68
以前の記事で「ASKメソッド」というものを紹介しました。
これに近い方法だと思います。
だからこの「ASKメソッド」を使って人に尋ねたりお願いしたりする回数を増やすことも有効だと感じています。
この「ASKメソッド」は、生徒相手に練習するのが個人的にはおすすめです。
いきなり仕事で実践するのが難しいと感じている人は、ぜひ参考にしていただければと思います。
【尊重力】「印象が薄い」ではなく「誠実で慎重」
これもまずは書籍の解説から特徴をおさえておきましょう。
「尊重力」とは、人に敬意をもって接し、忠実に行動する力のこと。
このタイプの人は、どんな相手にでもペースを合わせられるため、次のような特徴があります。〇「協調性」がある
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
〇物事を「慎重」に進める
〇忍耐強く「信念」がある
〇「誠実」で素直 P172

良くも悪くも「忠実」に行動する人が多いですね。私も人のことは言えませんが。
そこでこの「尊重力」についても、私がよく見かけるマイナス出力例である「他人の反応や態度を気にしてしまう」と「印象に残りにくい」の2点について対処法などを見ていきたいと思います。
「尊重力」のマイナス出力①「他人の反応や態度を気にしてしまう」
「共感力」のマイナス出力①で取り上げた「自分の意見をもつのが苦手」にも通じるものがありますが、私立学校事務員の人は他人の反応や態度を気にする人が多いというのが私の実感です。
そこにはうかつな言動を避けたいという「慎重さ」が関係しています。
書籍ではこのマイナス出力の原因を以下のように解説しています。
では、なぜ「他人の反応や態度を気にしてしまう」のでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
それは、わずかな雰囲気の変化にも反応してしまうほど、センサーが敏感だからです。
(中略)
自分が話をしている途中で、相手に「え?」「は?」と言われると、たちどころに自信を失い、「いや、なんでもありません・・・・・・」「やっぱり大丈夫です・・・・・・」と話をやめてしまうのです。 P191

生徒でも最近はこのタイプが増えてきているように感じています。
「余計なことは言わない方がいいかな」と思ってしまい、つい自分の話を引っ込めてしまうというわけです。
そんなマイナス出力をプラスに変えるために書籍では以下のような練習をすることをすすめています。
ではどうすれば、慎重さをプラスの出方にすることができるのでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
マイナスからプラスへの変身のコツは「最後まで話す勇気をもつ」ことです。
(中略)
慎重さは、話を上手にまとめるセンスにもつながるので、正しい方向に活かすことさえできれば、内容に富んだ会話になるはずです。 P192
なかでも、最初に「ポイントは3つあります」のように話し出すことを書籍ではおすすめしています。
この方法は確かに有用です。
先ほど述べたように生徒でもこのタイプが多いので、面談の前にあらかじめ質問することを伝えておき、整理したうえで面談に臨むように指導することがあります。
こうすることで、生徒も話がしやすくなり、その後、別の質問をしてもしっかり話をしてくれることが増えたように感じます。
もちろん私も上司などに報告をする際にこの方法を活用しています。
うまくしゃべりきることができるようになりますので、おすすめです。
「尊重力」のマイナス出力②「印象に残りにくい」
口数が少なく、真面目でおとなしい印象の人。
学生時代を思い返してみると、クラスに一人はこういう人がいませんでしたか。

卒業アルバムとか見ていると、「これ、だれだっけ?」と皆が口をそろえて言うような人ですね。私も言われているのかな・・・。
人畜無害な反面、どうしても印象に残りにくい。
私立学校事務員にも結構こういうタイプの人が多いように感じます。
これはまさに「誠実」のマイナス面が出力されている状態というわけです。
書籍では以下のように説明しています。
ただし、問題となるのは、「誠実さ」からくる控えめな態度は、「存在感がない」「印象に残りにくい」という、ネガティブなイメージにつながりやすいということです。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
誠実で真面目な人は、態度や口数が控えめなことが多く、その存在の重要さに、周りがなかなか気づきません P203
これでは、せっかくの真面目さが台無しです。
だからと言って急に口数を増やすのは、このタイプの人にとっては無理な話。
そこで書籍では、大きな負担をかけることなくこの「誠実」をプラスに出力するための方法を提案しています。
ではどうすれば、誠実さをプラスの出方にすることができるのでしょうか。
「できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方」より引用
マイナスからプラスへの変身のコツは「あいづち力」です。「あいづち」として声に出すことで、誠実さは相手にうまく伝わります。 P192
以前の記事で、これと似た「ピックアップ・クエスチョン」という方法を紹介しました。
その記事でもお伝えしましたが、この方法を活用して生徒と面談すると、思った以上に面談がスムーズに進みました。
特に練習も必要なく簡単に取り組めますのでやってみてはいかがでしょうか。
まとめ
明日からでもできる「自分の魅せ方」のポイントをおさらいしましょう。
- 「自分の意見をもつのが苦手」→共感を示したあとに必ず提案で締める
- 「自分を後回しにしてしまう」→ASKメソッドを使って人にお願いする回数を増やす
- 「他人の反応や態度を気にしてしまう」→ポイントを整理して最後まで話しきる
- 印象に残りにくい→ピックアップ・クエスチョンで誠実さを伝える
自分の強みをうまく相手に「魅せ」て、信頼関係の構築につなげていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。


