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実務100:もう迷わない!私立学校事務員が今日からできる「たたき台」の簡単な作り方【書籍紹介】

学校事務員のお仕事(実務編)
jimmy
jimmy

この記事は以下のような人を対象としています。
・「良いたたき台」の作り方がわからず、仕事で困っている人

 “たたきがいのあるたたき台”を作って仕事を円滑に進めよう!

とある私立学校事務員A
とある私立学校事務員A

『次の打ち合わせまでに規程のたたき台作って』と言われたけどどうしたらいいんだろう。

とある私立学校事務員B
とある私立学校事務員B

たたき台を作って上司に見せたら、反応がイマイチだったわ。

皆さん、このような経験ありませんでしたか。

  • 次年度から始まる新制度に関する規程
  • 業務で使用する新システム導入にかかる提案書
  • 新たな業務の発生に伴う運用マニュアル

新しいことを始めるタイミングなどにおいて「たたき台」の作成はつきものです

jimmy
jimmy

前年踏襲でずっとルーティン業務ばかりやっているように見えるかもしれませんが、そんなことは決してありませんからね。

そうした場面で言われるのが「たたき台作って」というセリフ。
多くの人が聞いてきたのではないでしょうか。

ただ、さらっと言われる割にこれが結構難しい。
どう作っていいのかわからず、時間だけが過ぎてしまうこともしばしばあります

jimmy
jimmy

言う側と言われる側の負担の差が激しいんですよね。

結局悩んだ挙句、個人的にイマイチなたたき台しか作れず、「こんなものしかできなかった」と自己嫌悪に陥ってしまうわけです。

しかし、こうした「良いたたき台」が作れないことは、決して自分の能力や努力が不足しているからというわけではありません

今まで「たたき台の作り方」を学ぶ機会が与えられてこなかったことも大きな原因の一つと考えられます。

「仕事の構造」を理解し、その構造にあったたたき台の作り方(ステップ)やコツを学ぶことで、「たたきがいのあるたたき台」を作れるようになるはずです

そこで今回は、「たたき台の作り方」について解説している書籍から、たたき台を作るうえで役立つ内容をピックアップして紹介します。

もちろん私自身も試してみて、効果を実感しています。

今回紹介するコツを身につけることで、現状や課題を整理し、解決策をつくり出す力がアップすることが期待できます
それにより周りの人も「あの人の案を聞いてみよう」と思うようになり、信頼獲得へとつながります

参考にしていただければ幸いです。

書籍の紹介

書籍名:たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術

著者名:萩原 雅裕

出版社:東洋経済新報社

発売日:2026年4月28日


まずはここをチェック!良いたたき台を作るためのコツと条件

具体的な作り方を覚えるにあたって、最初におさえておきたいポイントがあります。
それが「良いたたき台を作るためのコツと条件」です。

まずは「コツ」から見てみましょう。
書籍の解説を引用します。

良いたたき台を作るコツは「仕事の構造」を押さえること
仕事を進めるコツは「やるべきことを明確にする」こと。
仕事の構造に沿って、やるべきことを明確にしていけば、良いたたき台をすばやく作ることができます。 P15

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用
とある私立学校事務員C
とある私立学校事務員C

「仕事の構造」って何?

ほとんどの方はそう思ったのではないでしょうか。

「仕事の構造」とは以下のようなものと書籍では解説しています。

現状×打ち手=期待する成果」という仕事の構造を意識しましょう。まず現状を把握し、次に期待する成果を明確にし、最後に両者をつなぐ打ち手を考える―この順番で進めることで、必要な要素の抜け漏れを防げます。 P46

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

自己啓発系の書籍で「現状と理想のギャップを埋める」的な話を見たことがある人もいると思います。

jimmy
jimmy

現状は〇〇で理想は△△。その差を埋めるためにはまず□□をして、次に☆☆をして・・・。みたいなやつですね。

これをたたき台作りに応用するわけです。

この「仕事の構造」を頭の片隅に置いておくだけでも、効果があります
具体的に何から手を付ければよいかがイメージできるからです。

そして、コツに従ってたたき台を作るわけですが、その際、出来上がったものが「良いたたき台」かどうかをチェックする必要があります。

jimmy
jimmy

たたきようのない台だと意味ありませんからね。

そこで書籍では「良いたたき台の条件」として次の4つを挙げています。

本書では「良いたたき台」の条件を、以下の4つと定義します。
ゴール(期待する成果)が合っている、明確になっている
検討の前提が合っている、整理されている
打ち手の選択肢が複数検討されている
その中から、期待する成果に最もつながりそうな案が1つ選ばれている P48

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

見ていただければ気づくと思いますが、先述した「仕事の構造」と①から④それぞれがリンクしています。

「良いたたき台」と呼ばれるためには、「現状」「打ち手」「期待する成果」それぞれの要素において、満たすべき条件があるというわけです

私もそうでしたが、普通、たたき台と言われると①や④といったゴールの部分だけを作ってしまいがちです。

しかし「良いたたき台」には現状(前提)や複数の打ち手も備わっていると書籍では述べられています。

そんな「良いたたき台」を作るためには、具体的にどのようなステップを踏み、どんなポイントに注意すればよいか。
以降で詳しく見ていきましょう。

誰でも簡単にできる!たたき台を作るための4つのステップ

まずは、たたき台を作るためのステップを確認しておきましょう。
書籍では以下のように4つのステップを紹介しています。

期待する成果を明確にする
現状を把握する
打ち手の案を複数出す
打ち手を1つに絞る
この4ステップが、たたき台作りの全体像です
(中略)
期待する成果は何か?
現状はどうなっているか?
その差を埋める打ち手は何か?
この3つの穴を埋めさえすれば、それは立派な「たたき台」となります。完璧な答えである必要はありません。「とりあえず、この穴に仮の答えを入れてみよう」。そう思えるだけで、動き出しのスピードは劇的に上がります。 P93-94

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

個人的にポイントだと感じているのが「とりあえず、この穴に仮の答えを入れてみよう」の箇所です。

先述のとおり、たたき台作りを命じられると、どこから手をつければよいか悩みがち。
それがこうした「穴埋め形式」として「見える化」されるだけで、悩みは少し解消されます

jimmy
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学生時代、自由記述よりも穴埋め問題の方が解きやすかったという人は私だけではないと思います。

これら4つのステップに沿って穴埋めをすることで、効率よくたたき台の作成を進めることができるようになるわけです。

それでは、各ステップにおいて具体的にどのようなポイントに気をつければよいかを見ていきましょう。

①期待する成果を明確にする

1つ目は「期待する成果を明確にする」です。
「ゴールを設定する」とも言い換えられます。

②で解説する「現状を把握する」が「スタートを設定する」にあたるので、①と②はセットだと考えておきましょう。

書籍では①と②を「定数」と表現していますが、まさにスタートとゴールの位置をまずはしっかり決める必要があるわけです

jimmy
jimmy

ここが動いてしまうと、どこからどう進めたらいいのかわからなくなってしまいますからね。

この「成果≒ゴール」を決めるにあたって書籍では以下のようなコツを紹介しています。

期待する成果を「登場人物の行動」でも表現することです登場人物は誰なのか、その人たちが最終的に何をしていればいいのか。こう考えることによって、実際にどうなっていれば成功なのか、完成なのか、がイメージしやすくなります。期待する成果の解像度が高まり、関係者同士の認識も合わせやすくなります。 P102

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

さらに、成果は定量化(数値化)すること方がよいと書籍では述べられています。

登場人物と行動が表現できたら、さらに明確にするために、次は定量化(数値化)します。あまりむずかしく考える必要はなく、「見込み客は1ヶ月で何回、自社商品を目にするのか」「何人がいくらで買うのか」といったシンプルな内容でかまいません。 P103

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

そして、この定量化(数値化)に役立つテンプレートも書籍の中で紹介しています。

「少なくともXパーセントのYはZする」という表現にすることです
(中略)
Xパーセントとは、ターゲット市場の特定の割合、Yはターゲット市場の具体的な説明、Zは市場がどう反応するかの予測です。 P111

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用
jimmy
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このテンプレート、使い道が多岐にわたるので便利ですよ。ぜひ活用してみましょう。

難しく考えず「仮」でゴールを設定してみましょう。

②現状を把握する

2つ目は「現状を把握する」です。
ここでのポイントは以下のとおりです。

現状把握のコツを活用する。定量的に把握する比較する時系列で変化を見る。 P139

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

シンプルですが、これが意外とできていない。
特に感覚だけで「これが現状だ」と言ってしまいがちです。

「たたき台の作成」と「現状把握」
一見関係なさそうに感じるため、抜け落ちがちな視点ですが、これがあるだけでたたき台のインパクトが大きく変わりますので、必ず入れるようにしましょう。

③打ち手の案を複数出す

3つ目は「打ち手の案を複数出す」です。

たたき台を作るためには、様々な案を検討する過程を経る必要があります。

しかし、これは①と②でスタートとゴールを明確にしてから取りかかる必要があります
そうでないと、あまりに的外れな打ち手ばかり挙がってしまう恐れがあるからです。

jimmy
jimmy

突然、訳も分からず走り出したみたいな感じですね。

ただ、私のようにルーティン業務をコツコツ進めるのが得意な人は、こうしたアイデアを出す仕事が逆に苦手
「自分は発想力がないなぁ」と落ち込みがちです。

そんな私みたいな人に役立つ方法を書籍では紹介しています。

良いたたき台を作れる人は、「極端に振って考える」のが得意です。現実的な案ばかりを考えるのではなく、あえて極端な案も含めて複数の案を用意します。 P81

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

1つ思いついたら、その逆のことも考えてみる。
もしくは、完全に妄想のような案を加えてみるという感じです。

とある私立学校事務員D
とある私立学校事務員D

そもそも何も思いつかないんですけど

そういった人もいると思います。

そこで活用したいのがAIの力
書籍でも以下のように述べられています。

AIは24時間いつでも相談できる優秀なアドバイザーのような存在です。特に、初めて取り組む分野のたたき台作りでは、AIを活用することで「何から始めればいいかわからない」という状況をすばやく脱出し、具体的な作業に集中することができるようになります。 P211

たたき台の教科書 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術」より引用

「期待する成果」と「現状」は、特有の事情が大きく影響しますが、この2つさえ決まればあとはAIに頼むというのも一つの手です。
ゼロから考えることに比べれば遥かに効率よく案を検討することができます

何も思いつかない人にはおすすめです。

④打ち手を1つに絞る

最後は「打ち手を1つに絞る」です。

これはもうコツも何もありません。
これまで整理した情報と自分の直感を信じて「これだ!」というもの一つに絞ってみましょう。

何事も経験です。
「1つに絞る」経験を積んでいくことで、絞り方の精度もアップすると考え、積極的に取り組んでみましょう

私立学校事務員の仕事で使える”たたき台の作り方”の実践例

私がこのたたき台の作り方を試してみて、実例として一番イメージしやすいと実感したのが「業務マニュアルのたたき台の作成」です。

この場合、

  • 登場人物:職場の同僚
  • 行動:マニュアルを活用してミスなく業務を遂行している

という状況を仮に「期待する成果」として設定するわけです。

すると、「ミス防止だけがゴールではない」といった意見も挙がり、それにより自分だけの思い込みが修正でき、さらにチームとしてゴールのイメージも共有できるようになります。

さらにテンプレートにあてはめて定量化すると、

少なくとも95%の〇〇課の事務員はミスなく業務を遂行する

と設定できます。

こうすれば、以外に「いや、もっと100%に近づける必要がある」などの意見も出やすくなるというわけです。

また現状把握としては、ミスの発生件数や、他の業務とのミスの発生率の比較などを調べてたたき台で示すと、相手に状況が伝わりやすくなります

成果のイメージと現状が整理出来たら、マニュアル案を複数作成してみましょう。
AIの力を借りることで、様々なパターンのマニュアルが作成できるはずです。

その中から自分の所属する部署のメンバーに合ったものを1つチョイスすれば、立派なたたき台の完成です

小さな業務からでも試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

良いたたき台を作るためのコツと条件」についておさらいしましょう。

  • 仕事の構造を意識→「現状×打ち手=期待する成果」の公式をたたき台にあてはめる
  • 「期待する成果」「現状」を明確にする→ゴールとスタートを決める
  • 打ち手を複数出して1つに絞る→AIも活用してアイデアを出す

先述したように、まずは小さな「たたき台」作りから練習してみることをおすすめします。

それを繰り返すうちに「あの人にお願いしてみようかな」と周囲の反応も変わってくるはずです
そこから、信頼される「たたき台職人」としての道につながるかもしれません

この記事がスキル習得だけでなく、そういった職場でのポジション作りの一助にもなれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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