

この記事は以下のような人を対象としています。
・悩んでいることに時間を使い過ぎて、なかなか行動できないと感じている人
“考えるためのコツ(ルール)”を身につけて、「悩む時間」を減らそう!

保護者向けの文書を作ろうと思ってソフトを開いたけど、そこから進まない。

研修で課題が出されたけど、自分なりの答えが思いつかなくて時間だけが過ぎちゃうよ。
こんな経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
- 社内外の人に宛てた文書やメール文面の作成
- 担当業務の改善案の検討
- 所属部署の新規事業の立案
事務的な業務のイメージが強い私立学校事務員の仕事ですが、実際のところ“考えること”に追われるケースが多々あります。

学校の運営管理を任されている立場ですからね。
しかし、日々の電話や窓口対応の合間に考えるための時間を捻出するのは、想像以上に難しい。
気づけば、同じことを何度も悩んでしまったり、判断に時間がかかったりして、考え事が一向に進まない日もあります。

まったく進んでいない資料を見て、「デジャブかな」と思ってしまう瞬間がありますね。
そんなとき「アイデアや意見が思いつかないのは自分の能力の問題だ」や「自分は考えることが苦手だから」などと思い込んでしまいがちですが、それは勘違いです。
「悩む」ではなく「考える」という行動に素早く移る。
そのためのコツ(ルール)を学んで実行することが悩みの解消のためには有効です。
そこで今回は、「『悩む』を『考える』に切り替えるための方法」について解説している書籍から、「〇2つ思考」という思考法を紹介します。
この思考法を活用することで、「考える」ための「最初の一歩」をスムーズに踏み出せるようになり、今まで悩むことに費やしていた時間を減らすことが期待できます。
それが、仕事の生産性アップにもつながるはずです。
「悩む時間を減らして、もっと軽やかに動けるようになりたい」
そんな方にこそ読んでほしい内容です。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:考えてるつもりがなくなる。「悩む」が「すぐ動ける」に変わる〇2つ思考
著者名:田村 悠揮
出版社:かんき出版
発売日:2026年3月16日
なぜ私立学校事務員は“悩む時間”が増えやすいのか
私立学校事務員は、「事務」という言葉からはイメージできないほど「突発対応」が非常に多い仕事というのが私の実感です。
保護者対応、教員との連携、取引先との調整、生徒の相談相手…。
一つひとつに費やす時間は少なくても、断続的に割り込まれることで思考は中断させられてしまいます。

じっくり考える時間を作るのは至難の業ですね。
だから、少しでも時間があると「今のうちに」と焦って保護者向け文書の案などを考えようとしてしまう。
そうした準備不十分な状態で走り出してしまい、その結果、「考える」ではなく「悩む」という状況に陥るわけです。
この「中断が多く、思考が散らかりやすい」という構造的な理由から、悩む時間が増えやすいと私は感じています。
今日からできる!悩む時間を減らす”〇2つ思考”
私立学校事務員が「悩む時間」が多い理由を理解したところで、具体的にどのように対処すればよいのかを見ていきましょう。
限られた時間のなかで「悩む」を「考える」に変えるためには、「最初の一歩」が肝心です。
先ほどの例のように、いきなり保護者向け文書の文面を書こうとしても十中八九うまくいきません。
「考える」ためには思考を整理する必要があります。

パソコンの画面に、白紙の文書だけがいつまでも表示されている光景。見るたびにため息が出そうになりますね。
だから「最初の一歩」となる「思考を整理する型」を身につけることが大事。
「型」があれば、それに沿ってスムーズに考えていることを整理し、動き出せるからです。
逆に、思考を整理せずにいきなり文章を書き出したり、アイデアを出そうとするから「悩む」の沼にはまってしまうのです。
そういった状況を避けるために紹介したい「思考を整理する型」が「〇2つ思考」です。
イメージとしては、以下のような「型」を作る思考法になります。

以降、書籍の内容を引用しながら詳しく解説していきます。
①「テーマ」を書く
「〇2つ思考」を実践するための最初のステップは「テーマを書く」です。
書籍の解説を見てみましょう。
いきなり〇を書く前に必ずやることがあります。
「考えてるつもりがなくなる。「悩む」が「すぐ動ける」に変わる〇2つ思考」より引用
ノートの一番上に「今から何について考えるのか(テーマ)」を書くことです。
いざ、考え始めると、思考が広がったり、「そもそも何について考えていたんだっけ?」と本末転倒になったりすることがよくあります。
テーマを最初に書いてピン留めしておくことで、迷ったときに戻ってくることができます。 P85
思考を「型」で整理せずにいきなり行動すると、「あれ、何について考えていたんだっけ?」という状況に陥りがちです。
これも「悩む」の沼にハマってしまう一因になります。
ただでさえ、仕事の割り込みが多く、思考が中断されやすい環境にある事務員にとってこうした状況は避けたいところ。
あらかじめテーマを書いておき、いつでも見返せるようにしておくことは大変有益です。

「それぐらい書かなくても大丈夫」という過信は禁物ですよ。
②〇を2つとラベルを書く
続いてのステップは「〇を2つとラベルを書く」です。
書籍の解説を引用します。
テーマの下に、ノートに大きく「〇」を2つ書きます。
「考えてるつもりがなくなる。「悩む」が「すぐ動ける」に変わる〇2つ思考」より引用
ここでのコツは、「大きく書くこと」です。
(中略)
次に、〇の上部に「ラベル(問い)」を書きます。 P86
先ほど紹介したイメージを思い出していただければと思います。

ラベルが思いつかないんですけど。
そう感じた人もいるかもしれません。
私も最初やってみたときに、なかなかラベルが思いつきませんでした。
ただ、書籍ではラベルを後で書き直しても問題ないと解説しています。
だから、ラベルを「仮置き」することをすすめています。
「仮置き」の具体例としては、
- 「メリット」「デメリット」
- 「自分の考え」「相手の考え」
- 「理想」「現実」
などを挙げています。
③思いつくままに書き出す
3つ目のステップは「思いつくままに書き出す」です。
書籍では以下のように解説しています。
ここが最も大切な工程です。頭の中に浮かんでいることを、箇条書きでどんどん〇の中に入れていきます。
「考えてるつもりがなくなる。「悩む」が「すぐ動ける」に変わる〇2つ思考」より引用
ここでのルールは1つだけ。
「壁打ちするように、思いのままにノートに書き出すこと」 P88
この思考法を実践してみて感じたのは、この3つ目のステップが1番「悩む」に近づいてしまうという点です。
何も思いつかないと、悩んでいるときと同じように白紙の文書だけが目に入ってしまいます。
まずはとにかく、それぞれの〇のなかに1つだけ書くことを目標に始めてみることをおすすめします。

いきなり〇の中を全部埋めようとすると、気持ちが焦ってしまいますが、とりあえず1つだけと考えれば案外書けるもんですよ。
そして1つ埋まれば、「もっと埋めよう」という気持ちが沸き起こり、思考が前に進みだします。
④書き出した2つを見比べる
4つ目のステップは「書き出した2つを見比べる」です。
見比べることの効果を書籍では以下のように紹介しています。
このように2つを並べると、私たちの脳は自然と「この2つはどうつながっているのだろう?」「共通点は?」「違いは?」と、問いを生み出し、動き始めます。
「考えてるつもりがなくなる。「悩む」が「すぐ動ける」に変わる〇2つ思考」より引用
(中略)
つなげたり、比べたり、2つの間に何かを見出したりする。これが思考を動かすスイッチになるのです。 P61
ここまでくると、自分が「悩む」から抜け出して「考える」状態に入っていることが実感できると思います。

頭の中がかなり整理できた感覚になりますね。
そして、書籍ではこの「見比べる」ためのポイントとして以下の3つを挙げています。
- 「量」の偏りを見る
- 左右の〇のなかで関係あるもの同士を線でつなぐ
- 自分でコントロールできないものに「×」をつけて消す
特に「量」の偏りはよく起こります。
少ない方を増やすために情報収集するなどをしてみましょう。
⑤気づきや次のアクションを書く
最後のステップは「気づきや次のアクションを書く」です。
書籍の解説を確認してみましょう。
最後は、全体を振り返ってまとめます。
「
2つの〇の下に、大きく矢印を書いて、その下に「気づいたこと」や「次にやること」を書きます。
無理に行動まで決める必要はありません。整理してみて発見があれば、その気づきをメモするだけで十分です。 P91