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実務119:「人を動かせない」と悩む私立学校事務員へ。今日からできる“小さなGIVE”の習慣【書籍紹介】

学校事務員のお仕事(実務編)
jimmy
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この記事の内容は、以下のような人を対象にしています。
・私立学校事務員として働くなかで、教員や事務員との人間関係がうまく構築できず悩んでいる人。

はじめに:人間関係のストレスを減らすカギは“小さなGIVE”

とある私立学校事務員A
とある私立学校事務員A

教員に仕事をお願いしても、なかなか思ったように動いてもらえない…。

とある私立学校事務員B
とある私立学校事務員B

この補助金、何とかして獲得したいけど、他部署の事務員が協力してくれない…。

こんな悩み、皆さんも一度は味わったことありませんか?

私立学校の事務員として働いていると、教員や他部署の事務員との連携がうまくいかず、こうした問題に直面することがしばしばあります。

jimmy
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教員も事務員も連携が苦手なんですよね。自分だけで仕事を完結させたがる傾向が高いように感じています。

そんなとき、つい「自分の伝え方が悪いのだろうか」「そもそも人を動かす力なんて自分にはない」と、必要以上に自分を責めてしまうこともあるはずです。

また、「人を動かすには人事権やカリスマ性が必要だ」という思い込みも、悩みを深める一端になっていると考えられます。

しかし、私たちが日々向き合っている学校現場では、そんな特別な力がなくても、人間関係を少しずつ良くし、周囲が自然と協力してくれる状態をつくることは十分に可能です。

そのカギとなるのが、“小さなGIVE”。
これは大げさな奉仕や自己犠牲ではなく、相手が「ちょっと嬉しい」と感じるような、ほんの小さなプラスの行動のことです。

そのような小さな行動が積み重なることで、相手の心のハードルが下がり、「この人の頼みなら動こう」という気持ちが自然と生まれていきます。

そんなちょっとした「小さなGIVE」を習慣化し、自然と無理せず「与える人(Giver)」になるための方法を実践することが、悩みを解決する糸口になると考えられます。

そこでこの記事では、“小さなGIVE”や”Giverになる方法”を解説している書籍から、良好な人間関係の構築に役立つものをピックアップして紹介したいと思います。

どれも特別なスキルも練習も必要ありません。
今日から、今この瞬間から始められるものもあります。

ここで紹介することを続けることで、周囲の反応が変わり、協力してもらえる場面が増え、結果として「人が動いてくれない」というストレスが少しずつ減っていきます。

さらに、自分の言動に対して周囲からポジティブな反応が返ってくるケースを増やす効果も期待できます。

人間関係は一気に変わるものではありませんが、あなたの小さな一歩が、確実に職場の空気を変えていきます。

参考にしていただければ幸いです。

書籍の紹介①

書籍名:The Giver 人を動かす方程式

著者名:澤 円

出版社:文藝春秋

発売日:2026年1月20日


私立学校事務員は向いている?「Giver」という存在

「小さなGIVE」の具体的な習慣や行動を紹介する前に、まず「Giver」という存在について理解しておきましょう。

書籍では「Giver」を以下のように定義しています。

Giver、すなわち与える人は、まず自分から動きます。自分から自発的に行動し、相手がハッピーになるものを与えます。すると化学反応が起きて相手も動き、互いの幸福度が最大化する―この好循環を生むのが、Giverのスタイルです。 P26

「The Giver 人を動かす方程式」より引用

私立学校事務員を希望する人は、「縁の下の力持ちのような存在になりたい」とか「学生生徒の成長をサポートしたい」など、相手の役に立って喜ばれたいといった思いが強いというのが私の個人的な印象です。

jimmy
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真面目で献身的なんでしょうね。

だから、先ほどの引用文の「自分から自発的に行動し、相手がハッピーになるものを与えます」の部分はまさに私立学校事務員向き。
すでに「Giver」としての素養は備わっていると言えるのではないでしょうか。

さらに私立学校事務員の職場環境が、この「Giver」を必要としていると私は感じています。

というのは、とにかく私立学校事務員は感謝の言葉を言われる機会が少ないから。
普通に仕事をしていて「ありがとう」と言ってもらえることはあまりありません。

jimmy
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この「感謝の言葉」も「小さなGIVE」のひとつなんですよね。

特に経理や人事、総務の担当者は感謝されるケースが少ないですが、書籍でも、こうした目立たない部署に光をあてることをすすめています。

IT部門は象徴的な例ですが、他にも事務・総務部門や経理部門、カスタマーサポート部門など、目立たないけれどエッセンシャルな(必要不可欠な)職種は世の中にたくさんあります。そんな社内外の「シャドウ・ワーク」に光をあてることで、それらの組織やチームは自信を持って動きやすくなるのです。 P49

「The Giver 人を動かす方程式」より引用

「シャドウ・ワーク」の多い学校現場。
そこで私立学校事務員が、持ち前の「Giverの素質」をいかんなく発揮することで、組織が活性化し、人間関係も良くなるというわけです。

まさに「Giver」は私立学校事務員向きであり、学校現場は「Giver」が活躍できるフィールドであると言えるのではないでしょうか。

無理なく自然にできる!おすすめの「小さなGIVE」3選

私立学校事務員が「Giver」に向いていること。
その「Giver」が学校現場で良好な人間関係を構築するために必要な存在であること。
この2点について理解していただけたと思います。

そこで、これからはそんな「Giver」として行動するためのきっかけとなる「小さなGIVE」を紹介したいと思います。

jimmy
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何事も始めるには小さなところから手をつけるのがいいですからね。

具体的には以下の3つになります。

  • GIVEタイムの設定
  • 会場準備の手伝い
  • ただ聞く

これら3つとあわせて、「小さなGIVE」をするうえで注意したいポイントも紹介しますので、参考にしてください。

書籍の紹介②

書籍名:小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣

著者名:今井 孝

出版社:すばる舎

発売日:2026年6月27日


大前提:「小さなGIVE」をするうえで注意したいポイント

まず、そもそもですが何が「GIVE」になるのかを明確にしておくことが大切です。

jimmy
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なんでもかんでもやればいいというわけではありませんからね。

そこで書籍では以下のような判断基準を示しています。

「たったひと言」「さりげない笑顔」「応援の言葉」といった小さなことも「与える」ことになるのです。
つまり、「与える」という言葉の定義を突き詰めていくと、それは「相手のエネルギーを高めること」と言えるのではないでしょうか。
(中略)
最終的に相手の気分・感情がよくなるかどうかが、与えたかどうかの判断基準なのです。 P74-75

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

だから、先述したように「ありがとう」といったちょっとした感謝のひと言も「与える」になるわけです。

逆に、以下に該当する場合は、注意が必要と書籍では述べられています。

自分が苦手なことで与えようとする必要はありません。
もっと言うと、「苦手なことで与えることは、できない」と考えるぐらいでもいいと思います。
無理して苦手なことをしているときは、がんばる必要があるので、本人は「やった感」があります。
ただし、その労力と比べて、相手が喜んでくれていないことも多いです。 P90

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

私立学校事務員はこの点を気を付ける必要があります。
なぜなら、苦手なことでも「相手の気分がよくなるかも」と思ったら我慢してしまう人が多いからです。

jimmy
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あくまで私個人の見解ですけどね。

「苦手なこと=GIVE対象外」と心に留めておきましょう。

他にも気をつけるべきポイントがありますので、それを解説した箇所を引用します。

何かを「与える」行動をしたとして、誰からも感謝されないとしたら、それでも続けるでしょうか?
たとえば、町のゴミ拾い、自分からあいさつする、早めに出社して掃除をする、相手を褒める、仕事にひと工夫加える、など。
もし「感謝されないならやらない」と思うのなら、無理に取り組む必要はありません。そのやり方では苦しくなってしまうからです。 P112

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

要するに「見返りを求めない」ということです。

同様に「こんなにGIVEしているのに」という感情が芽生えてくるようであれば、無理に取り組まない方がいいと思われます。

あくまで、「自然にできること」「やりたいからやっていること」にフォーカスしてGIVEできることを探しましょう。

  • 苦手なことを我慢、無理してGIVEしない
  • 見返りを求めてGIVEしない

そのうえで、相手の気分・感情がよくなることに取り組むことが大事ということです

小さなGIVE①:GIVEタイムの設定

「GIVE」の大前提をおさえたところで、具体的な「ちいさなGIVE」の例を見ていきましょう。

まず1つ目は「GIVEタイムの設定」です。
書籍の解説を引用します。

おすすめは1日30分だけ、それでも長いなら1日5分だけ、というように、無理のない範囲で「誰かのためにGIVEする時間」をあらかじめ取っておくことです。
「午後の最初の10分をGIVEタイムにする」などと決めておくのもいいかもしれません。そうすることで毎日GIVEできたことを喜べるし、無理もありません。 P210

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

私は、昼休みの時間を「GIVEタイム」に設定しています。
昼休みに校内を回り、ゴミ拾いなどをするようにしています。

jimmy
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食後の運動にもなって一石二鳥ですよ。

わざわざ仕事を中断する必要がなく、タイミングによっては生徒とのコミュニケーションの時間につながることもあるので、おすすめです。

小さなGIVE②:会場準備の手伝い

2つ目は「会場準備の手伝い」です。
これもまずは書籍の解説を見てみましょう。

会議にちょっと早く行って準備を手伝うことも簡単にできます。
イベントの直前というのは、担当している人は準備に焦っていることもあるので、ちょっとした手伝いでもかなり感謝されます。 P215

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

私はこの書籍を読む前から、行事で体育館を使用する際の準備を手伝うようにしていました。

指定されたクラスの生徒と教員たちが準備にあたるのですが、それに混じって椅子を運んだり、シートを引いたりするわけです。

jimmy
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生徒から「あの事務のおじさん、いつも手伝いに来てくれる」と言われたりしますね。

その甲斐あってか、こちらが何か作業しているとき、生徒や教員が手伝ってくれるケースが増えたように感じます。

長い時間席を外すのが難しいという人は、とりあえず一番人数が必要なタイミングだけでも手伝ってみてはいかがでしょうか。

小さなGIVE③:ただ聞く

3つ目は「ただ聞く」です。
書籍の解説を確認してみましょう。

人間は、自分の気持ちを言語化することができると、「そうか、だから自分は気分が悪かったんだ」と客観的になることができ、気分が晴れると同時に、解決策も思いつきやすくなります。
「ただ聞く」というのは、相手にとってものすごい貢献なのです。 P221

「小さな「GIVE」―シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」より引用

これも「相手の気分・感情がよくなる」という効果を実感しています。

ただ話を聞いてほしいだけなのに、「こうすればいい」とか「どうしてこうしないの」といったアドバイスが返ってくることに不満を感じている教職員や生徒は多いように感じています。

jimmy
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「あの人に相談すると、うるさい」という理由で私に話しかけてくる人が何人もいますね。

だから、ただ聞いてくれるだけの存在は本当にありがたいようです。
話し終わったときには、機嫌よさそうにその場を去っていきます。

そんな人に何か仕事の用事があって、お願いをしに行くと、快く引き受けてくれるケースが多いように思います。

「ただ聞く=小さなGIVE」の効果かなと思っています。

まとめ

「人を動かすための”小さなGIVE”」についておさらいしましょう。

  • GIVEタイムの設定→食後の運動も兼ねて昼休みにするのがおすすめ
  • 会場準備の手伝い→”手伝ってくれる人”というイメージを与えるチャンスと考える
  • ただ聞く→アドバイスは挟まない。「話を聞いてくれた」と思ってもらえれば御の字

学校運営を円滑に進めるうえで、教職員との良好な人間関係は必須です。
そのために、「あの人はみんなのために動いてくれている」という印象を日頃の行動を通じて与えるようにしましょう。

その第一歩として「小さなGIVE」は有用です。
ぜひともできそうなものを一つだけでも実践してみてはいかがでしょうか。

そしてそれを継続し、「Giver」として学校の活動にいい影響を与えられる存在を目指してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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