

この記事は以下のような人を対象としています。
・周りから「感じがいい」と思われる事務員になるための「話し方」を知りたいと思っている人

自分では普通に話しているつもりなんだけど、どこか相手の反応がイマイチなんだよなぁ。

私が発言すると、周りの人が黙ってしまい、それ以上話が進まないのよね。
こんな悩みをお持ちではありませんか。
- 仲良くなろうと話しかけているにも関わらずなかなか溝が埋まらない
- 良かれと思ったアドバイスで逆に相手が不機嫌になる
- 感想を言っただけなのに周りの空気が悪くなるのを感じる
本人としては、周囲との何気ないコミュニケーションをとっただけなのに、なぜか相手にはうまく意図が伝わらない。
そんなケースが続き、周囲の人から「感じの悪い人」という印象を持たれてしまう。
自分も含めて周りにもこのような人、いませんか。

自分としては普通に振舞っているつもりなんでしょうけどね。
私も少し思い当たるところが。
そんな時、頭をよぎるのが「自分の人間性に問題があるのでは」というネガティブな感情。
「私は人から好かれないタイプなんだ」と思いつめてしまう人がいます。
ただ、決してあなたの性格に問題があるわけではありません。
実は何気ない「話し方」に問題が潜んでいる可能性があるのです。
例えば、相手が安心して発言することを妨げるような「普通」や「でも」といった言葉を無意識のうちに使ってしまい、「この人と話すのはちょっと・・・」という印象を持たれてしまっていることが原因の一つとして考えられます。

どちらも言ってしまいがちですよね。
では、この「話し方」の問題にどう対処すればよいのか。
その対処法の一つとして考えられるのが、いつも感じがいい人が実践している「話し方」を学んで、普段の会話で練習しながら身につけていくこと。
その経験を通じて、相手の「心理的安全性」を保ってあげられるようになることが有用と考えられます。
そこで今回は、その「感じのいい人の話し方」について紹介している書籍のなかから、私が実際にやってみて効果を実感したものを3つ紹介したいと思います。
その3つとは以下のとおりです。
- ポジティブなクッション言葉の活用
- 肯定サンドイッチづくり
- 感情ラベリング貼り
これらのテクニックを身につけることで、「この人とは話しやすい」と思われる人になることができ、人間関係の悩みを減らす効果が期待できます。
その結果、今よりもっと充実した仕事やプライベートの時間が過ごせるようになることにつながります。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:いつも感じがいい人はこんなふうに話している
著者名:大野 萌子
出版社:アスコム
発売日:2025年12月29日
【うっかり?】言ってはいけないNGワードと心理的安全性
さきほど少し触れましたが、感じの悪い印象を与えてしまう人が無意識に言ってしまう言葉があります。
それが「普通」と「でも」です。
まずはこれらのNGワードについて確認しておきましょう。
【NGワード①】普通:誰にとっての?
意見を求められたりした際に、思わず口にしてしまうのがこの「普通」
多くの人が、1日1回は耳にしているのではないでしょうか。

仕事終わりにこの記事を書いていますが、今日一日だけでも仕事中に何度も聞きましたね。
確かに言われていい気分はしないと思います。
その理由について書籍では、以下のように解説しています。
その原因は、相手に対して自分の正しさを押し付けている点にあります。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
裏を返せば「(私の意見に同意しない)あなたは普通じゃない」というニュアンスが含まれているのです。
発言者が「普通」で正しくて、相手はダメ、間違っている。このような心理が透けて見えますよね。 P25
この言葉を使っている人は、おそらくそんなことまで意識していないと思います。
しかし、結局のところ言われた側がどう思うかが全てです。

「普通」って言われたらやっぱり「こっちは普通じゃないのか」と思ってしまいますよね。
こうして知らず知らずのうちに「感じが悪い」と周囲から思われてしまうわけです。
【NGワード②】でも:否定の代表例
そして「普通」と同じくらい耳にする頻度が高いのがこの「でも」という言葉。
これも聞き手側からの印象を悪くしてしまいます。
「普通」はあまり使わない人も「でも」はついつい言ってしまっているのではないでしょうか。
私も先日、郵便局員の人に、

でも、それだと〇〇になってしまいますよね。
と言ってしまったところです。
そんな「でも」という言葉について、書籍では以下のように述べています。
返答のひと言目を「でも」などの否定の言葉で返すのは、感じが悪い人が言いがちな代表例です。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
人は時に、相手より優位に立ちたい、あるいは主導権を握りたいという気持ちから「でも」を使います。いわゆる“マウントを取りたい”タイプや、周囲を従わせたい“支配欲”のある人が口にしがちです。 P27
確かに自分自身のことを思い返してみると、相手の思い違いや誤りを指摘する際に「でも」と言ってしまっているような気がします。

さっきの郵便局員とのやりとりも、マウントをとるつもりはなかったんですけどね。 今思えば「こっちの言い分の方が正しい」ということをアピールする気持ちが表れてしまったのかなと感じました。
私も含めて、こんな感じで自分でも意識していないところで他人からの印象を悪くしてしまっている人は少なくないかもしれません。
NGワードの共通点と意識したい「心理的安全性」
これらのNGワードに共通しているのが「安心感の阻害要因」であるという点です。
何気なく話をしていても、どこかのタイミングで「普通」とか「でも」と言われ、否定されるのではないかと思ってしまいます。
そうなると、相手の心には「あの人とは安心して話ができない」という印象が刷り込まれてしまうというわけです。
そこで重要となるのが「心理的安全性」
書籍では以下のように解説しています。
「この人となら安心して話せる」と思える相手となら、もっと話したくなるものです。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
逆に否定的なことばかり言う人とは、安心して話せないので自然と距離を置くようになります。
私は、感じのいい人とは「心理的安全性が保たれている人」だと思います。相手を否定せず、偉ぶらず、プレッシャーを与えない人です。
感じのいい人になりたければ、「この人とは話しやすい」と思われる人になることです。 P29

「話しやすい人」を意識してコミュニケーションをとっているのに、うまくいかないから悩んでいるんだよ。
その意見はごもっともです。
意図的に相手の心理的安全性を脅かしているような人はいないと思います。
ただ、前述のとおり無意識のうちに相手の心理的安全性を脅かしてしまっている可能性が高いわけです。
そこで以降では、「この人とは話しやすい」と思われる人になるための具体的なテクニックについて見ていきたいと思います。
ここで挙げるテクニックが習慣化すれば、無意識に「普通」や「でも」といった言葉が口から出る回数を減らすことにつながるはずです。

私は「でも」を使う頻度が減ったような実感があります。
先ほどの郵便局員とのケースがありますので、ゼロというわけにはいきませんが。
参考にしていただければと思います。
【まずは受け止める】ポジティブなクッション言葉の活用
前例で見てきたように、否定したりプレッシャーを与えたりすると、「安心して話せない」という心理的な壁ができてしまいます。
だからまずは、相手に話し切ってもらうことが重要になってきます。

最後まで話を聞いてもらえると安心しますよね。
書籍でも以下のように解説しています。
大切なのは、「まず相手の話を受け止めてから自分の意見を伝える」ことです。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
「そうなんだね」「なるほど、私が感じたのは・・・・・・」など、一言、「ポジティブなクッション言葉」を置くだけで、安心できる会話になります。 P31
ちなみに以前の記事で紹介しましたが、「なるほど」は相手によっては「上から目線」と感じてしまう場合がありますので、使用する際には注意しましょう。
「クッション言葉」をうまく活用し、「否定も肯定もしない」けど「ちゃんとあなたの話を聞いていますよ」ということを相手に伝える。
感じがいい人は自然とこうしたことを実践していると、この書籍の著者は述べています。
これであれば特別な話し方や高い語彙力が必要ではないので、明日からでも心がけて取り組むことができます。

「感じのいい人」を目指す第一歩にちょうどいいというのが私の実感です。ぜひやってみてください。
【クッション言葉のレパートリー】感情ラベリング貼り

「そうなんですね」ばかり言ってたら、逆に話を聞いていないように思われそうなんですけど。
こう思った方もいるのではないでしょうか。
実際、私の後輩は会話の端々で、

確かに。
と言います。
1回の会話でこの「確かに」を連呼するので、周りの人から「あいつ、本当にちゃんと話を聞いているんだろうか」と思われている節があります。

明るくていいやつなんですけどね。
先ほどクッション言葉の活用に語彙力は不要と言いましたが、相手が話す際、より安心感を与えるためには、いくつかレパートリーがあった方がいいというのが私の実感です。
そこで参考にしていただきたいのが「感情ラベリング貼り」というテクニックです。
書籍の解説を見てみましょう。
心理学に「感情ラベリング」という言葉があります。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
感情を言葉で明確に表すことで、気持ちを整える方法です。
(中略)
友だちがつらいと言ったのであれば、「そうなんだね、つらいんだね」と聞き手があえて言葉に出して、共感を示すことで、相手の心を癒すことができます。これだけで、相手から見れば、感じのいい人になるわけです。 P85
これであれば、「〇〇なんですね」の数だけパターンを増やすことができます。
あとは頭の「そうなんですね」を「なるほど」とかに変えながら聞き役に徹することで、あなたの印象はよくなるはずです。
生徒とのやりとりでも使えるテクニックですので、何気ない会話で練習してみてはいかがでしょうか。

私も生徒相手に練習中です。
相手がどんどん話してくれるようになると嬉しくなってきますよ。
【始まりと終わりの印象アップ】肯定サンドイッチづくり
今度はこちらが話す場合のテクニックです。
会話を続けていれば、意見や感想を求められることは必ずあります。

それでも私は極力聞く側にまわるようにしていますけどね。
そんな時に、「でも」のようなネガティブな言葉を発してしまってはせっかく獲得した「安心して話せる人」の印象が台無しなってしまいます。
ちなみに私の上司は、必ずと言っていいほど否定的な感想から入ります。
特に多いのが、歓送迎会での料理に対する感想。
ほぼ確実に味や量などの不満を言います。
こうしたクセを直すためにおすすめしたいのが「肯定サンドイッチ」です。
書籍の解説を引用します。
例えば、「あの映画すごく面白かった!少し長かったけど、最後まで引き込まれたね」のように肯定、否定、肯定の順番で、「肯定サンドイッチ」をつくると一気に印象が変わります。
「いつも感じがいい人はこんなふうに話している」より引用
最後に否定がくると、否定が強調されてしまうので、真ん中にもってくるのがコツです。 P32
先ほどの私の上司の例で言えば、

今日の歓送迎会楽しかった。少し料理が少なかったけど、味はおいしかったな。
といった具合でしょうか。
仮に料理に不満があったとしても、歓送迎会全体をあわせた感想にすれば「肯定サンドイッチ」は作れます。
感想は「いいところ2つと悪いところ1つ」
これを心がけながら行事やイベントに取り組んでみましょう。
まとめ
明日からでもできる「感じのいい人の話し方」のポイントをおさらいしましょう。
- 「ポジティブなクッション言葉の活用」→まずは受け止めて心理的安心感を与える
- 「感情ラベリング貼り」→受け止め方のレパートリーを増やす
- 「肯定サンドイッチづくり」→肯定できるポイントをまずは探すクセを身につける
同僚・生徒・保護者。
皆さん、私立学校事務員としての仕事を円滑に進めるために必要な存在です。
そうした人たちからの信頼獲得のために、この記事で紹介したテクニックを活用していただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

