

この記事は以下のような人を対象としています。
・「悩まない生き方」を実践するための方法について興味を持っている人

自分はちょっと『考えすぎ』なところがあるんだよなぁ。

もっと『自分のため』の人生が送れたら、楽しい気持ちで毎日過ごせるのに。
こんな悩みが頭に浮かんだこと、ありませんか。
- 守らなければならないルールや規律
- 自分のことだけを優先しづらいという気持ち
- 全て自分がやり遂げなければいけないという責任感
こうして自分の行動を内外から縛るものの影響で、高いストレスを感じている私立学校事務員が多いように思います。

ルーティン業務がメインのお仕事ですが、それはそれで割とストレスがあったりするんですよね。
こうしたストレスにより、最近ではメンタルの不調に陥る私立学校事務員の人も少なくありません。
では、そんな悩みを抱える原因は一体何なのか。
「規律・ルールの優先」や「他人のことを慮る」といった日本人特有の気質が深くかかわっていると考えられます。
こうした気質が、必要以上に思い悩む習慣につながってしまっているわけです。

私の周りを見ても、私立学校事務員の仕事に就く人は特にこの傾向が強いように感じています。
ではどうすればよいか。
その解決策の一つとして「他国の人から学ぶ」という方法が考えられます。
以前の記事で、働き方を見直すヒントとして、「ドイツ人の働き方」を紹介しました。
こうして日本以外の国に視野を広げることは、悩みを解決する糸口を見つけるために有効な手段だと私は考えています。
そこで今回紹介するのが「インド」
日本人のいい部分を残しつつ、強烈な自己中心主義・実利主義であるインド民の思考法を学んで、「和魂印才」を目指すことが悩みの解消に有用だと感じています。
この記事では、そんな「インド民」ついて紹介している書籍から、私が実際にやってみて効果を実感した思考法や行動を3つピックアップしたいと思います。
- 責任転嫁には事実確認
- 「ほんまかいな」の精神
- ASKメソッドの活用
インド人の考え方は、私立学校事務員にこそフィットします。
「柔軟に動く」「交渉する」「割り切る」「自己主張する」など、これらを少し取り入れるだけで、実行力もリスク管理力も格段に上がることが期待できます。
そしてそれが、日々のストレス軽減にもつながります。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考
著者名:インド麦茶
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2025年10月28日
【まずは心構え】和魂印才とは
「和魂洋才」という言葉があります。
ざっくり言うと「日本人の精神を保ちながら西洋のいいところを取り入れる」という意味だと私は理解しています。
「和魂印才」はこれのインドバージョンです。
書籍では以下のように解説しています。
礼儀正しく優秀な日本人が、インド民の「規格外の行動力」と「抜け目なさ」の背後にある究極の合理思考を手にすれば、世界でも対等に渡り合える。日本人にはそれほどのポテンシャルが大いに秘められている。これを私は「和魂洋才」ならぬ、「和魂印才」と名付けたい。 P11
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用
また、書籍では具体的にどの部分を「和魂」とし、どの部分を「印才」としているかも紹介しています。
和魂
信用と信頼
公共の精神
職人文化印才
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より加工して引用
言い訳に負けない力
健全な猜疑心
他人と家族の活用 P230
「和魂」の部分を私なりに言い換えると、以下のようなイメージになります。
- 信用と信頼→正確さ、真面目さ
- 公共の精神→「みんな」という意識 他人を思いやる気持ち
- 職人文化→自分の仕事に対する強い責任感
冒頭でも述べましたとおり、日本人のなかでもとりわけ私立学校事務員の人は、他の職種の人よりもこの気質が強いというのが私の印象です。

本当に真面目で仕事に対する責任感が強い人、多いですよ。
ただその反面、ストレスを抱え込んでしまい、心身に不調をきたす人も少なくないというのも事実。
だからこそ、ぜひ「印才」の部分を身につけて、悩みを解消できるようになってほしいわけです。
このことを前提に、以下読み進めていただければと思います。
【言い訳の達人に学ぶ】責任転嫁には事実確認
一つ目の「印才」は「言い訳に負けない力」です。
まず、書籍の中で「言い訳とインド民」の関係について触れている部分がありますので引用します。
インド民は、言い訳することに全く逡巡しない。例えるならば、我々日本人が癖のように「すみません」を連発するのと同じように、口を開けば自然と言い訳が出てくるのである。 P93
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用

私の意見ではなく、あくまで書籍で書かれていることを引用しているだけですよ。
このように、「インド民と言い訳」は切っても切れないと言っていいほど関連性が高いようです。
その「言い訳の達人」とも言えそうなインド民が使う言い訳の中で多いのが「責任転嫁」と「過失相殺」とのことです。
インド民と長く接してきた著者が、この2つの言い訳パターンへの対抗策として紹介しているのが以下の手法です。
ここでやらないといけないことは、
私があなたにお願いしたことはなんでしたか?
それは、できていますか?「はい」か「いいえ」で答えてください。という単純な問いを発して事実を確認することである。そして、
もし、できていないということであれば、
お願いしたことは、”やれなかった”ということですね。という事実を認めさせることである。 P101-102
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用
ここで皆さん、一度自分の記憶をたどってみてください。
私たちの身の回りでも、この2つの言い訳パターンが多いように思いませんか。

私の実感としては、生徒や事務員よりも教員のする言い訳は、ほとんどこの2パターンに当てはまっている気がします。
それに気づいた私は早速この手法を実践。
以下は、書類の提出期限を守れなかったことに対し、「自分の責任ではない」という「責任転換」の言い訳をしてくる教員とのやりとりをまとめたものです。

〇日までにあの資料を作成して提出してくださいとお願いしましたよね。できていますか。

いや、必要な書類が先方からもらえなかったから作成できなかったんです。

お願いした資料の作成はできていないということですね。

だから、先方からの資料がね・・・。

依頼した資料はできてないんですよね。

・・・、はい。
文字だけで見ると、かなりキツイ印象を受けるかもしれませんが、実際は声のトーンなど調整して、あまり詰めないようにはしています。
ただ、この件以外でも日ごろから「資料がわかりにくくて・・・」などといった言い訳の多い教員でしたので、今回はとにかく「YES」という回答を引き出すまで粘ってみました。
結果として、言い訳の多い人に「この人には言い訳は通じないな」と思わせる効果はあると感じています。
それが言い訳に対するイライラの防止や円滑な仕事につながるように思いますので、皆さまも試してみてはいかがでしょうか。

余談ですが、依頼していた資料はその後すぐに提出されました。
先方に連絡すればすぐに資料を送ってくれたようです。
【柔らかい疑い】「ほんまかいな」の精神
続いての「印才」は「健全な猜疑心」です。
書籍の解説を引用します。
日本で発明された素晴らしい言葉を一つだけ心に置いておくとよい、それは「ほんまかいな」である。
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用
この意味とニュアンスは「健全な猜疑心」という習慣にぴったりだ。「ほんまかいな」が持つ、「まだ真剣に疑っているわけではないが、それってほんと?」という柔らかいニュアンスが汎用性という面で非常に使い勝手がいい。 P145-146
この著者曰く、「インド民の90%は嘘つきか泥棒と思う」という心構えがインドで暮らすには必要とのこと。
そこまで極端な考え方は必要ないとは思いますが、これも私たちの身の回りにあてはめてみると、思い当たる節がありませんか。

提出書類の不備が多い人や時間・締切を守らない人など、何人かの人の顔が頭に浮かんできますね。
私立学校事務員の仕事は、情報の正確さや手続きの確実さがとても重要です。
しかし、日々の業務の中では「なんとなくそのまま受け入れてしまう」場面も少なくありません。
「指摘すると波風が立つのであえてスルーした」ということを皆さん一度は経験しているのではないかと思います。
そんな状況を改善するために、健全な猜疑心を持つことが大きな力になります。
その第一歩として役立つのが、日本で生まれた柔らかい疑いの言葉「ほんまかいな」です。
この一言を心に置いておくだけで、仕事の安全性だけでなく質もぐっと高まります。
- 強く疑うわけではないが、一度立ち止まる
→「本当にそうだろうか?」と軽く確認する習慣が、ミスの予防につながる。 - 相手を傷つけない柔らかい疑い方ができる
→攻撃的ではなく、自然な確認として使えるため、職場の空気を壊さない。 - 思い込みを外し、より良い判断ができる
→一度立ち止まることで、別の選択肢や改善点に気づきやすくなる。
このように、軽い疑いの姿勢が、結果的に学校全体の安心・安全につながるわけです。
実際に口に出すかは置いておいて、まずは普段の事務作業の中で実践してみてはいかがでしょうか。

「自分、ほんまかいな」と心の中で唱えながら、作った書類を見直したりしてみるといいですよ。私もやっています。
【少しの行動と少しの思いやり】ASKメソッドの活用
最後の「印才」は「他人と家族の活用」です。
書籍の解説を引用します。
インドの社会は階層に分かれているものの、「自分が楽をするために仕事を落としている上層」と、「それを支える下層」が、互いがなくてはならない存在として共生している。 P174
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用
こうした状況から、「インド的下請け文化」というものが出来上がっていると著者は述べています。
一方、私立学校事務員の方に目を向けてみると、これとは逆と言っていいような状況。
多くの人が「自分がやらなければ」という意識で仕事を抱え込んでいます。
真面目さは伝わるのですが、やはり心身への影響が懸念されます。
さらに「その人にしかできない仕事がある」という状態もつくり出してしまい、組織としての問題も生じてしまう恐れがあるわけです。
こうした私立学校事務員の職場でよく見られる状況を改善するためにも、「他人の活用」は重要になってきます。

でもさすがに同僚や部下を「下請け」と見るのはちょっと・・・。
と思った人もいるかもしれません。
そんな人に取り入れてほしいのが「ASKメソッド」です。
書籍の解説を引用します。
それは「お察し」する日本文化とは異なっていて、「わからないことがあれば尋ねる」「やってほしいことがあれば頼んでみる」「文句があれば伝える」という姿勢だ。 P86
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用
インド民のように押しつけるわけでもなく、日本人のように空気を読んで察するわけでもない。
その中間あたりに位置するやり方と言えそうです
書籍では、この「ASKメソッド」で他人を活用することをすすめています。
あなたが「他人を使って楽をする」ことに抵抗感を感じるならば、今一度第1章で紹介した「ASKメソッド」を実践するのがよい。このメソッドを使って、人に何かを質問したりお願いしたりする回数を意図的に増やしていく。 P185
「インド人は悩まない 「考えすぎ」から解放される究極の合理思考」より引用

ちょっとずつハードルを下げていく感じですね。
私はよく生徒を練習相手にするのですが、この「ASKメソッド」も生徒で練習中です。
ちょっとしたお願いをするにはとてもいい距離感だと感じています。
さらにコミュニケーションの機会も増えることで、良好な関係構築にも役立つという効果も実感しています。
掃除用具の片づけや机・椅子の移動など、身近なところから生徒相手に「ASKメソッド」に取り組んでみることをおすすめします。
まとめ
「和魂印才」のポイントについておさらいします。
- 「言い訳に負けない力」→言い訳する人には「事実確認」を徹底
- 「健全な猜疑心」→「ほんまかいな」と唱えて状況を見直し・整理
- 「他人と家族の活用」→「ASKメソッド」で他人を頼ることへ一歩前進
「和魂」の部分を大事にしつつ、これら「印才」をうまく取り入れるわけです。
私立学校事務員の人たちの多くは十分すぎるほど「和魂」を持っています。
そこに「印才」が加われば、今よりも心身のストレスを軽減しながら、仕事やプライベートの時間を過ごせるようになると思います。
ぜひ実践してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

