

この記事は以下のような人を対象としています。
・「職場の人との人間関係のストレスを、少しで軽減したい」と思っている人
私立学校事務員に限らず、働くうえで人間関係を避けて通ることはできません。
学校に関して言えば、生徒や保護者、教職員など様々な人たちと関わることで、学校の運営は成り立っているからです。
しかし、時には保護者等から理不尽ともとれるお叱りをいただいたり、どうしても合わない同僚がいたりと、人間関係での悩みは誰かしら持っているのではないでしょうか。
もちろん、私もそうした悩みを持つ人間の一人です。
そんな悩みを少しでも軽くするための方法はないかと色々な書籍を読んだところ、今回紹介する一冊に出会いました。
かなり前に発刊された本ですが、読みやすいため、人間関係のストレスを感じた時に何度も読み返しています。
今回はその書籍から、特に職場での人間関係について、私が参考にしている考え方を3つ紹介させていただきます。
その3つとは以下のとおりです。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」より引用
- 自分と合わない人は、幸せ担当が違うだけ P73-74
- 起こったことをそのまま言うのは「悪口」じゃなくて「事実」 P77-78
- 「話す自由」があれば「聞く自由」もある。 P97-98
今回ご紹介する書籍は4コマ漫画+文章の構成で、本が苦手な方にも読みやすいかたちになっていると思いますので、興味を持たれた方は、お読みいただくことをおすすめします。
皆さまの人間関係のストレス軽減の一助となれば幸いです。
書籍の紹介
書籍名:多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
著者名:Jam
出版社:サンクチュアリ出版
発売日:2018年7月20日
【ケース①】どうしても合わない人がいる
書籍の言葉を再掲します。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」より引用
- 自分と合わない人は、幸せ担当が違うだけ P73-74
職場の同僚や教員の中には、「どうしてもこの人とは合わない」という人が一人くらいはいるのではないでしょか。
私は「言うだけの人」に対して、「合わない」という印象を持ってしまいます。
「もっとこうすればいい」とか「なぜこうしないのか」という意見をたくさん言うのですが、実際に行動には移さない。
「自分でやれば?」と言われたら、「それは私がやるべきことではない」と返す。
こんな人を見ると「合わないなぁ」と感じます。
「有言実行」という言葉がありますが、上述のタイプの人は「有言無実行」と言えるのではないでしょうか。
私としては「有言無実行」の人より「無言無実行」の人の方が、まだ自分と合う印象があります。
「無言無実行」だとプラスマイナスゼロですが、「有言無実行」はむしろマイナスというイメージです。

以下のようにも、言い換えることができます。
無言無実行:「何も口出ししないが、手も出さない」
有限無実行:「口出しだけして、手を出さない」
以前はこうした人と接するとストレスを感じていましたが、この書籍の言葉に出会い、今はかなり軽減されました。
例えば、私の直属の上司が前述のタイプ(言うだけの人)でしたが、そんな人でもご家族のお話をされているときは楽しそうな様子です。
だから、その姿を見ると「この人の幸せ担当はご家族だから、私がわざわざ話を聞かなくてもいいか」と思うようになり、心がスッとしました。

「私が聞かなくても、家に帰ったら同じ話をご家族にするんだろう」と思いながら、聞き流しています。
皆さんも「合わないな」と思った人がいたら、真正面から受け止めずに「まぁ、別の担当にお任せしよう」と考えて、パスするようにしてみてはいかがでしょうか。
【ケース②】嫌なことがあっても人に相談できない
書籍の言葉を再掲します。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」より引用
- 起こったことをそのまま言うのは「悪口」じゃなくて「事実」 P77-78
いい格好をするわけではありませんが、私はあまり「悪口」や「陰口」をたたかない方だと思っています。

あくまで自己評価ですが。
例えばある人が別の人の悪口を言っている時、私は我関せずという態度で全く話に加わりません。
「何か言いたいことがあれば本人に直接言う」が筋だと思っているからです。
そんな私ですが、他人から腹の立つことをされたりすると、悪口を言いたくなることも当然あります。
でも以前はそういった際に、人に相談できずにいました。

どうしても愚痴っぽくなるうえに、当人がいないところで個人を攻撃することになりそうで、抵抗感がありました。
しかし、この書籍の言葉に出会い、考え方が一変。
自分の気持ちが楽になるのを感じました。
例えば「あの人は締め切りを破った」とか「あの人は前回と同じミスをしている」といったことは「事実」になります。
その一方で、「あの人はいい加減だ」や「あの人は仕事ができない」というのは自分の主観が入り、「悪口」になるわけです。
そして「事実」であれば、そのまま言うことに何の問題もありません。
そう考えると、他人に話がしやすくなりました。
もちろん個人攻撃に発展しないように注意は必要ですが、うまく言葉を選びながら事実だけを伝えて他の人に相談にのってもらう。
これだけでも、自分一人で悩みを抱え込むよりはるかに心がスッキリするのを実感しましたので、おすすめします。
【ケース③】人からつらい話や不幸話を聞かされる
書籍の言葉を再掲します。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」より引用
- 「話す自由」があれば「聞く自由」もある。 P97-98
これもあくまで自己評価ですが、私は相談ごとをされるケースが多いように思っています。
実際に「話しやすい」と言われたことも何度かあります。
そんなこともあり、私が他の事務員よりもかなり早い時間に出勤することを知っている教員は、私が一人でいる時間を狙って、「他の事務員には言いにくい」と言って相談をしにこられます。

「言いにくい」よりも、他の事務員の言い方が気に食わないから話したくないというケースが多いですが。
そうした相談ごとにはもちろん対応したいと思っていますが、時にはそんな余裕がないときもあります。
以前は相談ごとをされると「頼りにされている」と思い、余裕がなくても対応するように努めていましたが、相談内容によってはそれも困難な場合があるわけです。
そのような時、「せっかく相談にきてくれたのに、対応できなかった」と自己嫌悪に陥ることもしばしば。
他にも「つらい話」や「不幸話」を聞いてほしいということで私のところに来る人もいて、そうした人たちにも相談に来た人たちと同様に「聞いてあげなくては」と思い、対応していました。

ただ心の中では、「別に私が聞く必要ないのでは」と思っていた部分もあります。その類の話は聞くだけで正直疲れますので。
そんな思いもあったため、この書籍の言葉と出会った際に「やっぱりそうか」ととても共感したことを覚えています。
「話す自由」と「聞く自由」、言い換えれば「話す権利」と「聞く権利」をそれぞれみんなが平等に持っている、そう考えると断ることへの抵抗感が薄まりました。
「話を聞くのを断ったら、申し訳ないかな」と思ってしまい、自分のことを後回しにして相手の対応を優先してしまう自分にお悩みの方。
そのような方にとって、「状況によっては断るという権利を自分は持っている」という一つの考え方として、ご参考になればと思います。
まとめ
ほとんど毎日顔を合わす職場の仲間たち。
その人たちとの人間関係が、職場での過ごしやすさを決める最大の要因といっても過言ではないと思います。
そうであれば、できるだけストレスを感じない人と一緒に仕事をしたいと思うところですが、現実はそうはいきません。
必ずと言っていいほど、あわない人がいるものです。
そんな他人を変えることは難しいですが、自分を変えることはそれに比べれば簡単にできると思います。
この記事でご紹介した考え方をご参考に、職場の人たちとの接し方を見直してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。