

この記事の内容は、以下のような人を対象にしています。
・日々のやるべきことや予定を埋めることに追われているという感覚がある人。
はじめに:私立学校事務員が感じる不安は「余白」で解消できる!

空いている時間があると、なんか不安になっちゃうんだよなぁ。

日々のルーティン業務や会議、やることは多いけど前に進んでいる感じがしないわ。
こんな悩みや経験、ありませんか。
私立学校事務員の仕事は、繁忙期と閑散期のギャップが大きいという特徴があると感じています。
慌ただしい時はとにかくバタバタしている反面、業務が落ち着くと「何かこの間にやらないといけないことがあるのでは」と言い知れぬ不安に襲われます。

大雨が突然止んだように「え?」と戸惑うことが年に数回あるんですよね。
この「業務が落ち着いているとき」が特に厄介。
「何もしていない」という不安を消すために、仕事でもプライベートでも予定を詰め込んでしまいがちです。
そして、ただただ心も体も疲労していく。
私の周りを見ていて、そんな事務員は少なくありません。
ではなぜそのような行動をとってしまうのか。
そこには「忙しい=充実している」という思い込みがあるからかもしれません。
空白をなくそうと、「足すこと」「埋めること」「積み上げること」を意識し過ぎていることが原因の一つと考えられます。
では、どうすればその状況から抜け出せられるのか。
そのためには、「なんにもしないように見える時間≒余白」にこそ充実感があることに気づく必要があります。
そんな「余白」を作るための方法を学んで実行することで、悩みが解消されるはずです。
そこでこの記事では、「余白」の作り方について解説している書籍から、誰でも簡単に取り組めるものをピックアップして紹介します。
お伝えする方法を実践してみることで、自分と深くつながるための「時間」や「心」、「場所」を作ることができるようになります。
それが「なにもしなくても満たされる状態」へとつながり、その結果、不安が解消され人生の充実感をアップさせる効果が期待できます。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:なんにもしない。―「余白」という最高の習慣
著者名:マツダミヒロ
出版社:すばる舎
発売日:2026年4月19日
なぜ私立学校事務員に「余白」が必要なのか
私立学校事務員として働いていると、毎日が「やるべきこと」に追われているように感じるものです。
行事準備、外線対応、教員からの急な依頼、保護者対応──こうしたことで予定は次々と埋まっていきます。
その一方で、空いている時間があると逆に不安になる。
そんな感覚を抱えている方は少なくないように思います。

補助金の申請が終わってひと段落、くらいの空き時間はホッとするんですけどね。
しかし、日々の忙しさの中で見落とされがちなのが、「余白」の価値です。
ちなみにこの記事で「余白」とは、単なる“空いた時間”ではなく、次のような意味合いで用いています。
よ‐はく【余白】
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
・本来の自分に戻る時間。
・「積み上げる」「もっとがんばる」ではなく
「空ける」「つめこまない」「何もしない」を大事にすることで、
新たな気づきや創造が芽生えること。
・心を整え、豊かな人生を生きるためのゆとり。 P4
繰り返しになりますが、私立学校事務員の仕事は、突発対応が多く、予定どおりに進まないことが日常茶飯事です。
だからこそ、余白がない働き方を続けていると、心が常に緊張し、視野が狭くなり、判断力や創造性が落ちていきます。
「忙しい=充実している」という思い込みのまま走り続けると、気づかないうちに疲労が蓄積し、仕事の満足度も低下してしまいます。

「忙しいアピール」に走ってしまい、周りからさめた目で見られる人もたまにいますね。
そうならないために「余白」を意図的につくるわけです。
何もしない時間があることで、頭の中の情報が整理され、感情が落ち着き、次の行動に向けたエネルギーが自然と湧いてきます。
逆に、予定を詰め込み続けると、心のスペースがなくなり、仕事の本質や自分の気持ちを見失ってしまいます。
また、余白は「自分と深くつながるための時間」でもあります。
私立学校事務員は、周囲の人のために動く時間が多く、自分の気持ちや状態を後回しにしがちです。
余白があることで、自分の感情や体調に気づきやすくなり、無理のない働き方へと調整できるようになります。

私は余白をつくれたことで、人間ドックへ行くようになったり、歯医者に定期的に行くようになりましたね。気持ちの変化を感じています。
さらに、余白は「創造性」を育てます。
業務の改善案を考えるときや学生生徒・保護者へのサービスを見直したいときなど、新しいアイデアは、余白の中で生まれます。
詰め込み続ける働き方では、創造性が育つ余地がありません。

目の前の仕事を終わらせることだけに集中してしまいますからね。
つまり、余白は「何もしない時間」ではなく、仕事の質を高め、心を整え、人生の充実感を育てるための“必要な時間”なのです。
この前提を踏まえて以降では、「余白」をつくるためのポイントを具体的に紹介します。
時間・心・場所|3つの「余白」のつくり方
ここまでの説明で、「忙しい=充実している」という思い込みから抜け出し、「余白」を持つことの大切さを知っていただけたと思います。
そこでここからは、具体的な余白のつくり方を紹介していきます。
書籍では余白を以下の3パターンに分類し、それぞれの「余白」のつくり方について解説しています。
- 時間の余白
- 心の余白
- 環境の余白
この3つの要素から構成される「余白サークル」を循環させることで、余白が生まれてきます。
これから紹介する方法はだれでも簡単に取り組めるものばかりです。

「これならできそう」とピンとくるものからやってみることをおすすめします。
それぞれ以降で詳しく見ていきましょう。
①時間の余白|「休む」予定を入れる
1つ目は「時間の余白」のつくり方です。
「時間の余白」をつくることの意義について、書籍では以下のように解説しています。
常にやることに追われていると、そもそも何のためにやっているのかを見失ってしまいます。
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
しかし、やるべきこと、やらなくていいことを区別するだけで、自分を休ませるスペースを生み出すことができます。
すると、「自分で選び取る」という主体的な時間の使い方へとシフトでき、人生の手綱を取り戻せるようになります。 P43
つまり時間の余白をつくるということは、「なにもしない時間を”主体的に”つくる」という意味だと私は理解しています。

たまたま時間が空いた、ではだめなわけですね。
そこで書籍では以下のような「時間の余白」のつくり方を紹介しています。
・10時~18時「2人で何も予定を入れない時間」
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
・明日の午前中「自分時間」
・日曜日「デジタルデトックスの日」
たとえばこんなふうに、自分が決めた「なんにもしない予定」を明確に書いておきましょう。 P57
あらかじめ「休む」という予定を自分で決めておくわけです。
私もこの書籍を読む前から、「サウナの日」を設定していました。
その日は何も考えずにただただサウナに入ります。

「余白」の効果プラスサウナのリフレッシュ効果もあり、かなり心身が整いますよ。
書籍の解説にもあるように、なにも1日丸々設ける必要はありません。
できそうな範囲でやってみればいいわけですので、試してみてはいかがでしょうか。
②心の余白|動作を「ゆっくり」にしてみる
2つ目は「心の余白」のつくり方です。
これもまずは意義を確認しておきましょう。
今は、求めていなくてもさまざまな情報が常に入ってきてしまいます。それによって心が疲れたり、イライラしたりすることもあるでしょう。
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
自分自身を整理する技術を習慣化し、心の余白ができれば、意図せず湧いてきた感情に飲み込まれず、ものごとを客観的に見ることが可能になります。 P44
私はこれを「今を意識する」ということだと理解しています。
自分の意志に関わらず入ってくる情報は、自分ではどうすることもできないものがほとんどです。

SNSでの書き込みなんてその最たるものですよね。
だから、そういった情報に心を乱されないように、「今」自分が行っていることやできることに意識を集中してみるわけです。
そのための方法の1つとして書籍では以下の方法を紹介しています。
朝の歯磨き。
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
コーヒーを入れる時間。
駅まで歩くスピード・・・・・・etc.
このような日常の行動はどれも、つい「早く終わらせること」が目的になりがちです。
しかし、それらの動作をほんの少しスローにしてみるだけで、心に余白が生まれ、呼吸が深まり、自然とリラックスできます。 P89
これはやってみるとその効果を実感します。
自分の一挙手一投足に意識が向くようになります。

もちろん、意識が別のところに向かってしまうこともありますが、その都度意識を戻せば次第に集中する時間が延びてきますよ。
私は授業と授業の間の休み時間に、休憩も兼ねてゆっくりと階段を上り下りしています。
その時は、あえて生徒がとおらなさそうな階段を選ぶこともあります。
運動にもなって一石二鳥です。
③環境の余白|「孤独=自分のための時間」にする
最後は「環境の余白」のつくり方です。
まずは意義の解説を見てみましょう。
身のまわりのモノが多すぎると、無意識に心も散らかっていきます。
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
これは人間関係も同じで、気を使いすぎる相手と過ごす時間は、心の疲れにつながります。
大切なのは、モノもヒトも「心地よさ」を大切にすること。
余白のあるモノ・ヒトの環境が、安心感と自分らしさを取り戻す力になります。 P44
これは文字どおり、「余計なものから身を遠ざける」という意味に解釈しています。
モノが多いと無駄に目につきます。
ヒトが多いと煩わしい付き合いが発生したりします。
こうした環境に「余白」をつくって、心地よいレベルに調整すればよいわけですが、それが案外難しい。

ヒトもモノの簡単に手放せないですよね。
だから、「小さな練習」から始めることを書籍ではすすめています。
週に1回、10分でもいいので、「スマホは別の部屋に置いて、ひとりになる」など、小さな練習からはじめてみてください。
「なんにもしない。―「余白」という最高の習慣」より引用
孤独は、慣れるほど、やさしくなっていきます。 P122
ポイントは「孤独=自分のための時間」と思うこと。
自分のためだけに用意された貴重な時間と思って味わうわけです。
しつこいようですが、私にとってはサウナが「小さな練習」の場所になっています。
あえて早朝から営業している銭湯に行き、人が少ないサウナで「孤独=自分のための時間」を楽しんでいます。
趣味と実益を兼ねているので、一層の効果を感じています。
まとめ
「時間・心・場所の「余白」のつくり方」についておさらいしましょう。
- 時間の余白→計画的に「休む」予定を入れる
- 心の余白→意図的に動作を「ゆっくり」にしてみる
- 環境の余白→意識的に「孤独=自分のための時間」として過ごしてみる
突発的な対応や締め切りの多い仕事に携わる私立学校事務員にとって、「余白づくり」は後回しにしがちです。
「これが終わったら」や「落ち着いたら」などと考えているうちに、頭の中から忘れ去られます。
今回紹介したものはちょっとした時間で取り組めそうなものばかりですので、短い時間からでも始めてみましょう。
それが充実した日々につながるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
