

この記事は以下のような人を対象としています。
・今の時間の使い方に大きな不満はないがイマイチ満足できていない人
仕事でも休息でもない“第3の時間”の活用で今より充実した1日を!

毎日、職場での仕事と自宅での休息の繰り返し。これでいいのかなぁ。

もっと充実した1日を送るための時間の使い方ってあるんだろうか。
こんなことを考えたこと、ありませんか。
これまでの記事でも、1日をもっと充実したものにするためのコツなどを紹介してきました。
いつも同じような時間に同じところに出勤し、同じメンバーと同じような業務をこなす。
こんな日々を過ごしがちなのが、私立学校事務員の特徴の一つです。

ところどころ新しい仕事に携わる機会ももちろんありますが、おおむねそんな感じですね。
そんな日々を送っていると、冒頭のような思いが頭をよぎってしまうことも。
自分の1日の過ごし方に疑問を抱いてしまうわけです。
そうした思考に至る背景には、日本人に根付いている「ある意識」が関係しているように感じています。
それは「長時間労働」や「競争」といった意識です。
「長く働いた方が成果が出る」や「遊んでいると競争に勝てない」といった考え方を持っている人が、今でも少なくないように思います。
特に私立学校事務員はそういった昔ながらの気質を持った人が多いというのが私の印象です。

よく言えば真面目で頑張り屋なんでしょうね。
だから「仕事」中心で、仕事以外の時間を「休息」に回してしまう。
このような私立学校事務員を私の周りではよく見かけます(もちろん私も含めて)。
しかし、こうした生活を続けることは心身によくありません。
余計な不安やストレスを生じさせる恐れがあります。
では、どうすればよいか。
それには、先述した私立学校事務員によくあるタイプとは逆の気質を持った人から学ぶという方法が有益だと考えられます。
そこで今回は、短時間労働なのに豊かな国であるデンマークの人の働き方について解説している書籍から、私立学校事務員の仕事にも活かせられる考え方や行動を紹介します。
もちろん国が異なるのでそのまま当てはめることは難しいですが、一部だけでもそれを日々の生活の中に取り入れていくことが解決の一助になると考えています。
今回紹介する考え方や行動を身につけることで、日々の生活のなかで感じている不安やストレスが軽減される。そんな効果が期待できます。
それが充実した人生を送ることにもつながるはずです。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:第3の時間—デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術
著者名:井上 陽子
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2025年12月2日
日本の私立学校事務員が抱えやすい“働き方の偏り”
前述したことの繰り返しになりますが、私立学校事務員として働く人の多くは、毎日同じ時間に出勤し、同じメンバーと顔を合わせ、同じような業務を淡々とこなすという生活を送っています。
学校という組織は安定性が高い反面、日々の変化が少なく、仕事のリズムが固定化されがちという特徴があります。
そのため、気づかないうちに「仕事中心の生活」が当たり前になってしまうことが少なくありません。

恐ろしいことに、学校と自宅を往復している記憶しか思い浮かばないようなときがあったりますよ。
こうした働き方の背景には、日本社会に根強く残る価値観が影響していると思います。
たとえば「長時間働くことは美徳である」「休むことは怠けている証拠だ」という考え方です。
特に学校事務の現場では、年功序列や“昔ながらの働き方”が残っている職場も多く、長く働くことが努力の証明だと捉えられがちです。

働き方改革の影響も少しはありますがそれでも、昔ながらの部分は残ってしまっている印象ですね。
結果として、仕事以外の時間を「休息」だけに充ててしまい、自由時間や自分のための時間を持つことが難しくなります。
また、私立学校事務員という職種は「競争」よりも「現状維持」を重視する傾向がありますが、職員同士の暗黙の比較や評価は存在します。
「あの人は遅くまで残っている」「自分だけ早く帰るのは気が引ける」といった心理が働き、必要以上に仕事へ時間を割いてしまうこともあります。

帰れるのに周りの様子を伺って帰らない人、皆さんの周りにもいませんか?
このように、日本の私立学校事務員は、文化的背景・職場環境・心理的要因が重なり、仕事の時間が過剰に膨らみやすい構造の中で働いています。
その結果、自由時間や自分のための時間が削られ、心身の疲労が蓄積しやすくなります。
こうした“時間の偏り”を自覚することが、働き方を見直す第一歩になります。
真逆?デンマーク人の価値観と働き方
私立学校事務員によく見られる働き方や考え方のクセを確認したところで、今度はデンマーク人の方を見ていきたいと思います。
単純に「デンマーク人がやっているから」といって、すぐに日本でマネできるわけではありません。
両者には価値観等の違いがあるからです。
自分の生活に取り入れられるものとそうでないものを区別するためにも、その違いについて整理しておきましょう。
まずは、デンマークの組織の特徴についてです。
書籍の解説を引用します。
・完璧さよりもスピード重視
「第3の時間—デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術」より引用
・新たな技術やアイデアを前向きに取り入れ、失敗のコストを小さくする「トライ・アンド・エラー」の姿勢
・組織のフラットさと、若手を含めてあらゆる人を戦力として活用していくマインド
ミスを罰するのではなく、学びの機会として前向きに捉えようとする姿勢は、デンマークの組織でよく見かけるものだ。 P61
ここで挙げられた3つの特徴のうち、前2つについては多くの私立学校事務員に見られる傾向とは大きく異なるように感じます。

「今まで問題がなかったからこのままで」という考えのもと、とにかくミスなく仕事を進めるという人、私も含めて多いですからね。
また、「スピード重視」の点については以下のように解説しています。
デンマークでは、価値あることのなかでも、時間内でできる最重要なことしかやらない。60~80点ラインを想定して、それ以上はオプションと割り切る。日本ではそこから100点にしようとするから、残業になってしまう P85
「第3の時間—デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術」より引用
「それ以上はオプションと割り切る」
この見極めが私立学校事務員は苦手というのが私の実感です。
前述のとおり、どうしても「ミスなく」を優先してしまいがちな私立学校事務員にとって、割り切りは難しい。
「こんなミスが起こりそう」と不安を感じてしまい、オプション増し増しにしてしまいます。

やっている本人はオプションではなく、本体と思っているんですよね。
一方で、デンマーク人は以下のように考えて割り切っているようです。
デンマーク企業のソフトウェアエンジニアとして働くようになって、この男性がやめたことの一つが、「おせっかい」だ。
「
(中略)
仕事を、「あるといいこと(nice to have)」と、「ないと仕事として成立しないこと(must have)」の二つにシビアに分類し、”あればナイス”の仕事は一切やめた、との説明である。 P85

