

この記事は以下のような人を対象としています。
・読書を習慣化したいけど、仕事や別の趣味を優先してしまって最初の一歩が踏み出せない人
「読書は最も手軽にスキルアップができる方法の1つ」
そんな話を聞いて、「自分も読書しないと」と思ったことがある方、おられるのではないでしょうか。
私は、ブログのプロフィールでも紹介していますが割と読書をする方です。
そのため、同僚などから「どうしたら読書を習慣にできるか」と尋ねられることもあります。
しかし話を聞いてみると、ほとんどの方が「そんな時間が」とか「本を買うお金が」ということを口にします。
どうしても仕事や別の趣味に、時間とお金を回してしまうわけです。
そこでこの記事では、私の経験や今まで私が読んだ読書術の本の内容などに基づき、できる限りかける時間とお金を少なくしながら、読書を習慣化する方法を3つご紹介いたします。
その3つとは以下のとおりです。
- 学校図書室(館)の活用
- 全部読まない&1つでも実行
- オーディオブックの活用
私立学校事務員として20年以上働いていますが、正直なところこの職種では、積極的に本を読んで知識の習得やスキルアップを図る必要性に迫られるケースは少ないというのが実感です。
しかし人生100年時代、何が起こるかわかりません。
新しい知識やスキルが必要となることも想定されます。
そうした不測の事態に備えて、普段から自己啓発に取り組む習慣を身につけておくに越したことはありませんので、その第一歩として読書から始めてみてはいかがでしょうか。
この記事が参考になれば幸いです。
【お金と時間の節約】学校図書室(館)の活用
私立学校に勤める人にとって勤め先の図書室(館)は、読書習慣を身につけるために是非とも活用していただきたい存在です。
まずお金の面から言うと、自分で買わなくて済むというメリットがあります。
私の経験上、多くの学校では図書室(館)に置きたい本があれば希望を聞いてくれるシステムになっているはずです。
そのシステムを活用するわけです。
さすがに、「これは高校生は読まないだろう」という本は購入を断られるかもしれませんが、ある程度教育に関係するものであれば、大丈夫と思います。

ちなみに私は断られたことはありません。
資格の参考書の購入希望を出している事務員もいました。
TOEICやFPでしたら、高校生が受験しても有益ですので、参考書があっても問題なしです。
例えば「お金」のことを学びたいと思っている人は、その関係の入門書の購入を希望するわけです。
近年では、高校で金融教育が必修化されましたので、この手の本が図書室(館)に置いてあっても問題ありません。
他にも「AI」や「プログラミング」なども、高校の「情報」の授業で取り扱う可能性があるので、図書室の蔵書にふさわしいと考えられます。
このように知識やスキルを身につけたい分野の書籍の購入希望を出し、入荷されたら借りればよいわけです。

ただし、後述する私の読書方法のように、本に折り目を付けたり書き込んだりすることはできません。
あくまで、読書の習慣化を妨げる「お金」というハードルを下げるための方法だと考えてください。
さらに勤め先が大学だったら、メリットがさらに大きくなります。
高校とは規模が違いますので、蔵書の数も大幅に増えるからです。
こうした「お金」の面に加えて、返却のための「時間」の節約もできます。
市営の図書館等で借りると返しに行く手間と時間がかかりますが、勤め先の図書室(館)であれば、出勤時に返却すればよいので、効率的です。
私も読書習慣を身につける第一歩として、この学校図書室(館)利用から始めました。
万が一、習慣化に失敗しても失うものは特にありませんのでおすすめです。
【もったいなくない!】全部読まない&1つでも実行
これは主に「時間」の節約につながる方法です。
読書術に関する本を何冊も読んできましたが、それらの本の多くで述べられているのが以下の2点です。
- 本を最初から最後まできっちり読まなくてもよい
- 本の内容のうち、2~3つでも実行して身につけられたら元は取れたと考える

「2~3つ」の部分は本によって異なりますが、平均するとこの程度になるのではという私の感覚値と思ってください。
私はこのことを知った際に衝撃をうけました。
本を読み飛ばすことや、本に書いてあったことを実行するという発想がなかったからです。
そして試しに上述の2点に従って読書に挑戦。
最初は読み飛ばすことを「もったいない」と思ってしまい、リズムよく読み進めることができませんでしたが、繰り返しているうちに「このポイントだけわかればいいか」と割り切って読めるようになりました。
前述のとおり、学校の図書室の本なので、実行できそうなことが見つからなくても損した気分にはなりません。
こうして「必要と思うところだけ読むこと」と「とりあえず1つでもやってみる」を繰り返しているうちに、読書が習慣化されました。

特に「必要なところだけ読む」になれると、読書の心理的ハードルはかなり下がります。
ちなみに今は、図書室は利用せずに自腹で購入しています。
買うのは電子書籍で、kinoppyという紀伊国屋書店で購入した電子書籍を読むためのアプリで読んでいます。
読んでいて気になった箇所はスクショを撮り、後から読み返したり電子ペンで書き込んだりするというのが今の私の読書法です。
電子版がない場合は紙で買うこともありますが、その際もページを折ったり書き込んだりしています。
学校図書室(館)利用とあわせて取り組めば、「読書ってこれでいいんだ」と気持ちが軽くなりますので取り組んでみてはいかがでしょうか。
【活字アレルギー対策】オーディオブックの活用
文字を読んでいると眠気に襲われるなど、どうしても本を読む気にならないという人にはオーディオブックがおすすめです。

本を朗読してくれるサービスとでも理解していただければと思います。
私はaudibleというサービスを利用しています。
月額1,500円で小説からビジネス書まで種類も豊富という印象です。
歩いて通勤しているときや、ジムで運動しながら聞くことができるという点が私にとっては一番のメリットと感じています。
さらに実際に聴いてみて、「実物を読みたい」と思ったら学校図書室(館)に購入希望を出すという方法がおすすめです。
それともう一つ大切なメリットがあります。
それは場所をとらないというところ。
電子書籍を購入しているのも、この「本の置き場所」という問題を解消することが理由にあります。
紙の書籍を購入していた時期もありましたが、自分の部屋のスペースが徐々に本で埋め尽くされていく様子はあまり気分がよくありませんでした。

本って割とかさばるし、重いんですよね。移動させるのも一苦労です。
そうしたストレスも、読書の習慣化を妨げる要因になりかねません。
そこで、早めに手を打つべく始めたのが電子書籍の購入とオーディオブックサービスの利用でした。
ちなみにaudibleでは気になった箇所をブックマークできる機能も備わっていますので、そこだけ再生することもできます。
電子書籍でスクショを撮るのと同様のことができるという点も、私にとってはありがたく感じています。

一度読んだり聞いたりしただけでは、なかなか理解できないのでこうした後から振り返ることができる機能は、活用した方がいいと思います。
あと、コンテンツによってはPDF資料が付属していることもありますので、「文字だけではイメージしづらい」と思っている人でも安心です。
利用料を支払う必要はありますが、おすすめのサービスですので試す価値はあると思っています。
まとめ
これもいろいろな本で同様のことが述べられていますが、読書は非常にコスパのいい自己投資法です。
私自身、実際に読書を習慣化してみて、会計の知識が身につくなどの効果を実感しています。
前述しましたが、人生100年時代で働く期間も今までより長くなることが予想されます。
それに備えて、自己啓発の習慣を今から身につけておいても損はないと思います。
読書の習慣化はそのための第一歩です。
この記事で紹介した方法が、そのお役に立てば何よりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。