

この記事の内容は、以下のような人を対象にしています。
・内心「誘いたい」と思いながらも、「人を誘うことが苦手」と感じている人。
はじめに:真面目な私立学校事務員のための”誘う”コツを学ぼう!

あの人を誘って食事に行きたいけど、断られたら気まずいしなぁ。

後輩は誘いにオッケーしてくれたけど、本当は無理してるんじゃないかしら。
こんなことが頭に浮かんだ経験、ありませんか?
「営業」や「接客」といった仕事と比べれば、「事務」は人と接する頻度が少ない。
そう思って私立学校事務員を希望したという人は、私の周りにも少なからずいます。

私のその一人です。
まぁ、生徒とのやりとりはやってみると楽しいんですけどね。
しかし、当然ですが、他人とのコミュニケーションが全くゼロの状態で仕事を進めることは不可能です。
- 領収書や請求書など経理関係の書類の提出依頼
- 補助金獲得に向けた取り組みの調整
- 学校運営等に関する相談への対応
こうした業務の中で、必ずと言っていいほど人とのやり取りは発生します。
そんなやりとりを通じて、「もっと日ごろから仲良くしておけばよかった」や「この人、面白いなぁ。また別件でも話をしてみたい」などと感じることがあります。
そこで、食事などに誘おうと考えるわけですが、冒頭のような不安が頭をよぎってしまう。
結局、誘えないままこれまでどおりの関係を続けることになるわけです。
では、どうしてこのような状況に陥ってしまうのでしょうか。
そこには、
- 自分のコミュニケーション能力の問題だと思い込んでしまっている。
- 相手のことを必要以上に気づかってしまっている。
といった要因が関係していると考えられます。
「自分の誘い方が悪いから断られるに違いない」
「私なんかに誘われてもかえって気をつかわせるだけ」
そう考えることで、もう一歩踏み出せずにいるわけです。
しかし、それらはすべて勘違いや思い込みです。
「誘いたい。でも誘えない」がなくなるためのテクニックと心構え学んで、少しずつでも仕事や私生活で実践することで、解消できる見込みがあります。
そこでこの記事では、「誘える人」になるためのコツを解説している書籍から、私立学校事務員に多い「真面目で気をつかいすぎる人」でも実践できる「誘う技術」を紹介します。
この記事で紹介するコツやテクニックを身につけることで、人付き合いを主体的にデザインできるようになります。
それにより、人間関係によるストレスを減らすことができ、日々の生活の充実感がアップすることが期待できます。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:「誘える人」がぜんぶ手に入れる
著者名:五百田 達成
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2026年7月24日
私立学校事務員の多くが当てはまる「『誘う』のハードルを上げる要因」
まずは、なぜこれほどにも「誘う」ということに心理的な抵抗が生じるのかを理解しておきましょう。
書籍では次のような点が指摘されています。
「誘う」ことに、ついハードルを感じてしまうあなたは、決してコミュニケーションが苦手なわけではないと思います。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
むしろ、相手への配慮ができる、優しくて真面目な人。だからこそ、先回りして考えちゃうし、気をつかいすぎて躊躇してしまう。 P5
「相手への配慮ができる、優しくて真面目な人」
私立学校事務員でこれに該当する人は本当に多いというのが私の実感です。

以前の勤め先では見渡しただけで、必ず数人は目に入りましたね。
今の職場は私を含めて総勢3人ですけど。
そういう傾向のある人と話をしていると、「そこまで気にしなくても」というような発言が少なくありません。
だから、「誘う」というシーンにおいても、そのような特性が出てしまうという点には、私も同感です。
その結果、以下のような感情が生まれてしまうため、「誘う」という行動に踏み切れないと書籍では解説しています。
理屈では「誘ったほうがいい」とわかっていても、いざ自分から声をかけるとなると、どうしても足がすくんでしまいますよね。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
人が誰かを「誘う」とき、無意識のうちにブレーキをかけてしまうハードルがあります。 それは「断られたくない」「迷惑をかけたくない」「めんどくさい」の3つです。 P48

この3つ、思い当たることがあり過ぎで耳が痛いですね。
先日、上司が「面白い生徒がいるから、もっと話をしたいんだけど、異性だからハラスメントとかと思われるかな」と気にしていました。
このように昨今では、何気ない言動が「〇〇ハラ」として扱われます。
そんな風潮もハードルを上げる要因になっていると私は感じています。
ただ裏を返せば、これらの心理的ハードルを下げるためのコツを身につけることができれば、小さくても一歩前進できるわけです。
そこで以降では、具体的に「誘いたい。でも誘えない」がなくなるためのテクニックと心構えを紹介していきます。
私立学校事務員の特徴を活かした”誘う技術”3選
先述したとおり、私立学校事務員は「相手への配慮ができる、優しくて真面目な人」が多いです。

あくまで私の事務員歴に基づいての話ですけどね。
だから、その特徴を活かすことで、無理なく「誘う」という行動をとることができるはずです。
その視点に基づき、書籍のなかから「これは私立学校事務員に向いている」と私が感じたものを3つピックアップしました。
その3つとは以下のとおりです。
- 「自分」を売り物にして誘わない
- 大義名分をつくってあげる
- 断るための逃げ道をあらかじめ準備する
私自身も試してみて効果を実感していますのでおすすめします。
一つずつ確認していきましょう。
私立学校事務員向け”誘う技術”① 「自分」を売り物にして誘わない
まずは「『自分』を売り物にして誘わない」です。
「誘う」という行動をとろうとしたとき、「私なんかと話をしても・・・」と考えてしまう人は私以外にも多いのではないでしょうか。

面白いネタもトークスキルも持ち合わせていませんからね。
これはまさに、「自分」を売り物にして誘おうとしている状態。
その売り物に自信がないため、相手のリアクションに対する不安や恐れを抱いてしまうわけです。
そんな私みたいな人に書籍がおすすめしているのが次の方法です。
まず、誘えない人は、なぜ「誘う」ことを重く、怖いものだと感じてしまうのでしょうか。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
それは、「自分自身」をメインの売り物(コンテンツ)にしてしまっているからです。
(中略)
人を誘うスキルの基本として、最初にお伝えしたいのが、「自分」を差し出す代わりに、相手がきっと楽しんでくれるであろう「担保」「メリット」「保険」を用意せよ、という鉄則です。 P54
先述しましたが、「誘う」にブレーキをかける要因のひとつが「断られたくない」という思い。
これは、「断られる=自分自身にノーを突きつけられた」と感じてしまうからだと考えられます。

自分と話しするのが嫌なんだ、と思ってしまいますよね。
だから、そのような思いに至らないように工夫することが「誘える人」になるためのポイントとなるわけです。
この方法の効果を書籍では以下のように解説しています。
「店・人・コンテンツ」のいずれかの保険を用意しておくと、誘うという行為は驚くほど気が楽になります。「誘える人」のメンタルに一歩近づけました。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
これは相手にとっても「あなた自身について、アリかナシか選ぶ」という重い決断から、「おいしいものを食べる」「おもしろい人と会う」「ゲームを楽しむ」という気軽な選択に変わります。 P56
ちなみに、私はこの方法を試して、普段あまり関わりのない教員と話をすることができました。
この記事を書く少し前に、勤め先で文化祭があったのですが、たまたまその教員が掲示物を貼ろうと校内をうろうろしていたのです。
そのときに「掲示物貼りがてらに、模擬店を見て回りませんか」と声をかけたところ、快く承諾。
校内を回りながら、話をすることができました。
私自身も、いつもより自然と「誘う」という行動がとれたと実感していますので、皆さまも試してみてはいかがでしょうか。
私立学校事務員向け”誘う技術”② 大義名分をつくってあげる
続いては「大義名分をつくってあげる」です。
ひとつ目に紹介した技術にも関連しますが、ただ単に「私と話をする」ことをメインのコンテンツにして誘うと、相手は「なんであなたと話をしなければならないのか」と思ってしまうかもしれません。

ひどい言われようですけどね。
相手にそう思われているのでは、と考えると不安になりますし、逆に相手も「断ったら相手のことを拒否しているように思われるかも」と気にしてしまいます。
このようなお互いの不安を解消するために役立つのが、「大義名分をつくってあげる」という技術になります。

そんなに簡単に大義名分なんて作れるの?
そう感じた方もおられるかもしれません。
「大義名分」と言われると大層な印象がありますが、実は簡単に作ることができます。
そのためのキーワードが書籍で紹介されていますので確認してみましょう。
いきなり「今度、お茶しましょう」とストレートに誘うと、相手は少しびっくりしてしまうかもしれません。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
(中略)
関係性がまだ浅いうちにこの重い球を投げられると、相手はどうしても身構えてしまいます。
そこで、魔法の言葉になるのが「がてら」です。 P79
「ついでに」という大義名分を作ることで、相手が答えやすくなるというわけです。
ちなみに先ほど紹介した私のエピソードでも「がてら」を使っています。
こちらも言い出しやすく、相手も軽く受け止めてくれるので効果的です。
あと、書籍では「タイトルをつける」という方法も紹介されています。
書籍の解説を引用します。
「今度、飲みに行きませんか?」という誘いはストレートな反面、相手に「行く理由」を見つけにくくさせます。しかし、「〇〇を囲む会」「○○お疲れ様会」と、その集まりにタイトルをでっちあげるだけで、ただの飲み会が、魅力的なイベントに昇華されるのです。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
会に名前がついていると、誘われた側は「あなたと会う」という決断ではなく、「その企画に参加する」という大義名分を持ちやすくなります。 P82
どちらでも「これならできそう」と感じた方からやってみることをおすすめします。
私立学校事務員向け”誘う技術”③ 断るための逃げ道をあらかじめ準備する
最後は「断るための逃げ道をあらかじめ準備する」です。
相手への配慮ができる私立学校事務員は、ついつい様々な「断られる理由」を想像してしまいがちです。

ネガティブなことには一層想像力が働いてしまうんですよね。
その特徴を逆手にとった方法が、この「断るための逃げ道をあらかじめ準備する」という技術。
書籍では以下のように解説しています。
誘う際に最も大切なのは、相手に対して「断ってもいいよ感」を出すことです。
「「誘える人」がぜんぶ手に入れる」より引用
「忙しかったら全然スルーしてね」
「ちょっと顔を出すだけでも」
「無理のない範囲で」
僕は誘いの文面に、こうした言葉を必ずと言っていいほどちりばめます。 P91
特に有用と紹介されているのが「家庭の事情」と「仕事」をキーワードにすること。
これらを踏まえた「断るための言い訳」を先回りして準備してあげるというわけです。
繰り返しになりますが、私のエピソードでも実はこの方法を使っています。
「業務が忙しかったら全然いいんですけど」と申し添えていました。
これも他のテクニックと同様に、特別な練習は必要なく、私のような「誘い慣れていない人」でも簡単に使えますので、実践してみてはいかがでしょうか。
まとめ
「私立学校事務員の特徴を活かした”誘う技術”」についておさらいしましょう。
- 「自分」を売り物にして誘わない→「担保」「メリット」「保険」をメインに置く
- 大義名分をつくってあげる→「がてら」の活用や「タイトル付け」で乗り気にさせる
- 断るための逃げ道をあらかじめ準備する→相手の「断る言い訳」を先に準備する
私立学校事務員の仕事は「個」の能力ももちろん大切ですが、それ以上に「チーム」として取り組むことが重要になります。
そのため必要なのが、日ごろから良好な関係作り。
「小さなお誘い」で関係を深めていくことがその関係作りの一助になるはずです。
仲間と一緒に学校の運営を支えられるように、「誘える人」への一歩を踏み出してみませんか?
今回の記事がその参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
