

この記事は以下のような人を対象としています。
・「やりたいことが見つからない」という悩みを抱えている人

『やりたいことを見つけなさい』と言われても特に何も思いつかないんだよなぁ。

『目標を設定しろ』って言われるけど、目標ってそんなに必要なんだろうか。
こんな悩みをお持ちではありませんか。
- 明確な目標を設定し、次々と成果を上げていく先輩職員
- 理想のイメージが明確で、自分の軸で動いている同僚
- 自分の好きなことを仕事にして、充実した人生を送っている友人
自分の身の回りを見渡してみると、一人や二人、このような人がいるのではないでしょうか。

メディアやSNSなんかでも、うまくいっている会社の社長や悠々自適の生活を送っている成功者の情報が流れてきますね。
こうした人たちのほとんどは、「やりたいこと」や「目標」を持って行動しています。
そのため、自分も充実した人生を送るためにはこうしたものを持たなければと思い込んでしまうわけです。
ただ、無理に行動を起こしても長続きせず、そしてまた悩んでしまう。
このような経験をお持ちの方は私だけではないと思います。

私立学校事務員の仕事ってルーティン業務をこなすことが多いから、「やりたこと」を持たなくても特に問題なく過ごせるんですよね。
でも、もっと充実した日々を過ごしたいという思いも心の片隅にある。
では、どうすればよいのか。
その解決策の一つとして考えられるのが、「タイプ」を理解して行動すること。
「やりたいこと」や「目標」を持った方がいいタイプとそうではないタイプがあることを理解し、自分のタイプに合った行動をとるようにすることが悩みの解消につながります。
そこで今回は、「やりたいことがなくても人生に迷わなくなるための方法」ついて紹介している書籍のなかから、私が実際に生徒などに紹介してみて有益だったと感じたポイントを2つ紹介したいと思います。
その2つとは以下のとおりです。
- 「逆算型」か「積上型」かを意識
- 「強みの種」を刺激するための「世界の広げ方」
これらのポイントを理解することで、自分が本当にとるべき行動が明確になり、「やりたいこと」などを無理に探そうとするストレスから解放されます。
その結果、「これでいいのかな」という迷いが減り、日々の生活における精神的負担が軽減することが期待できます。
つまり、人生の満足度や幸福度をアップさせ効果が期待できるというわけです。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ
著者名:しずか みちこ
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2025年7月1日
【意外と知らない?】「逆算型」か「積上型」かを意識する
まず大前提として、人には大きく分けて2つの思考タイプがあります。
それが「逆算型」と「積上型」です。
まず逆算型について、書籍では以下のように解説しています。
逆算型は、将来の目標や理想の姿を具体的に描き、そこから逆算して現在何をすべきかを考え、計画的に行動することで、人生が切り開かれていきます。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
(中略)
今やるべきことを決めることで、モチベーションを高く保ちながら行動できます。 P66
このタイプの人は、「やりたいこと」や「目標」があることがプラスに働きます。
一方で積上型は、どういうタイプか。
これも書籍の解説を確認してみましょう。
積上型の人は、一つひとつの選択の積み重ねの先に将来があり、日々の選択を積み重ねて進化していきます。今日の選択で進化し、明日の選択でさらに進化します。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
(中略)
積上型の人生はあらかじめ決められた目的地に向かう旅ではなく、道中での発見や出会いを楽しむ探検です。 P71
さらにこの書籍では、この2つ以外にもう一つタイプがあると紹介しています。
それが「修行中の逆算型」です。
「逆算型」「積上型」以外に「修行中の逆算型」とあるのは、「本来は逆算型タイプだけれども世界を広げている修行の最中で、まだやりたいことに出会っていない」という状況を指します。 P65
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
世の中でよく語られる成功ストーリーの多くは、逆算型の人のものです。

先述した人たちも「逆算型」なのかもしれませんね。
「将来こうなりたい」という明確なビジョンを掲げ、そこに向かって一直線に努力する姿は、確かに分かりやすく、やはり魅力的に映ります。
しかし、ここで重要なのは全員が逆算型ではないということです。
むしろ、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人の多くは、積上型の傾向を持っていると考えられます。
積上型の人にとって、「やりたいことを決めなさい」「目標を設定しなさい」というアドバイスは、実はあまり相性がよくありません。
なぜなら、まだ見ぬ未来よりも、今この瞬間の興味や違和感を手がかりに動く方が自然だからです。
書籍でも積上型の強みとして、以下のように述べています。
積上型の人にとって、やりたいことがないことは、無限の可能性が開かれた状態です。固定された目標に縛られることなく、常に新しい興味や情熱を追求することができます。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
(中略)
この柔軟性ある生き方は、急速に変化する現代社会において大きな武器となります。 P80
にもかかわらず、逆算型のやり方を無理に取り入れてしまうとどうなるか。
最初はやる気を出して目標を立てるものの、途中で違和感を覚えたり、モチベーションが続かなかったりして挫折してしまう。
そして先ほどの私のように「自分は意志が弱い」「続かない人間だ」と自己評価を下げてしまうのです。
しかし、それは能力の問題ではありません。
単にやり方が合っていないだけなのです。
私はこの考え方を、早速生徒との面談に活用してみました。
奨学金の面談をした際の出来事です。
面談の中で、将来やりたいことはないか尋ねたところ、特に今のところ見つかっていないとのこと。

真面目でいい生徒なんですけどね。
気まずそうな表情をする生徒に対して、先ほど紹介した「積上型の強み」教えてあげたのです。
そうすると、何か思い当たるところがあったようで、表情が少し明るくなりました。
これは生徒に限った話ではないと思います。
私立学校事務員の人もこうした傾向を持つ人が多いというのが私の実感です。

周りを見れば、日々の業務を積み重ねて、毎日コツコツ真面目に仕事に取り組む人ばかりですね。
間違った行動を防ぐためにも、こうしたタイプやその強みを理解しておくことが非常に重要です。
これらをおさえたうえで以降では、私立学校事務員に多いと思われる「積上型」と「修行中の逆算型」の人が最初の一歩としてとるべき行動について紹介したいと思います。
【まずはここから】「強みの種」を刺激するための「世界の広げ方」
書籍の中で、「積上型」と「修行中の逆算型」の人におすすめしたい行動について書かれた箇所がありますので、まずはそこを引用します。
どうすれば「やりたいこと」を無理に探さなくても、毎日が有意義になり、自分の生きる意味がわかって、進むべき道が見えてくるのでしょうか。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
そのために最も大事なことは、私たちが本来持って生まれた「本当の自分」に気づき、それを活かして生きることです。
本当の自分とは、持って生まれた「強み」が最大限に発揮された状態を指します。 P89
以前の記事で「才能の探し方」を紹介しました。
そこでも触れましたが、有意義な毎日を過ごすためには「強み」を意識することが大切です。
ただ、こう言うと、

「やりたいこと」もないけど、「強み」なんかもっとないよ。
と反論されそうな気がします。
そこで意識したいのが「強み」ではなく「強みの種」です。
まだ「強み」には達していないけれども、将来強みになりかもしれない「種」をまずは見つけてみることをおすすめします。
強みというのは、いきなり明確な形で存在しているわけではありません。
最初はごく小さな「種」のようなものとして存在しています。
例えば、
- 人の話を聞くのが苦ではない
- 細かい作業を続けられる
- ちょっとした工夫を考えるのが好き
こうした一見ささやかな特徴も、立派な「強みの種」です。
しかし、この種は放っておいても育ちません。
刺激されて初めて芽を出します。
その刺激になるのが、「世界を広げる行動」です。
書籍の解説を引用します。
種が置かれた空間が狭いと、種は発芽しません。まずは自分の世界を広げることで、強みの種に刺激を与える機会を増やします。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
様々な経験を積み、新しい世界に触れることが水や養分となり自分の中にある強みの種が反応し始めます。「なぜか惹かれる」「やってみたい」と感じる領域に勇気を持って一歩踏み出すことで、強みの種が反応し始めます。 P97
そして、この「世界を広げる行動」として書籍ですすめているのが以下の行動です。
そうは言っても、適当に知らないことに手を出したり、やみくもに知識を詰め込んだりするだけでは、脈略のない世界の広がりの中で、途方に暮れてしまいます。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
迷子にならずに世界を広げるポイントは次の3つです。
①世の中の「仕組み」を知る
②世界を「縦」に広げる挑戦をする
③世界を「横」に広げる挑戦をする P105-106
簡単に一つずつ見ていきましょう。
【私立学校事務員の仕事にピッタリ】世の中の「仕組み」を知る
書籍の言葉を引用します。
世の中には様々な仕組みがありますが、私個人の見解としては、「人」と「お金」の仕組みを知ると、世の中の解像度がぐっと上がると感じています。 P111
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
具体的には、心理学、宗教、ビジネス実務法務検定、その他(歴史・身体の仕組み)、簿記、FPを書籍ではすすめています。
これらの分野は私立学校事務員の仕事と大変相性がいいと私は感じています。

簿記、FPについてはこのブログでもおすすめしてきましたね。
普段つまらなく感じがちのこうした簿記やFPに関連する仕事(経理・給与事務など)でも、「強みの種を刺激するため」と意識すれば、前向きに取り組めるようになります。
ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
【ランクアップorダウン】世界を「縦」に広げる挑戦をする
これも書籍の解説を見てみましょう。
「縦」への世界の広げ方の1つに、普段やっていることの価格帯を上下にずらす方法があります。いつもより高価格帯や低価格帯の世界を体験してみるのです。 P119
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
大事なのは「いつもと違う価値観を味わうこと」
これも簡単に取り組めそうなので、前述した生徒にすすめてみました。
普段食べているものより高いものや安いものを買って食べてみることをおすすめしたのです。

もちろん無駄遣いをしろというわけではないことは強く強調しましたね。
早速、いつも食べているパンより少し高いものを購入して食べてみたようですが、違いは感じなかったとのこと。
ただ、そういう挑戦する姿勢が大事だと伝え、今もいろいろな挑戦を続けています。
自分の頭で考えて行動できるようになった分、成長したかなと感じています。
【意外と難しい?】世界を「横」に広げる挑戦をする
3つ目も書籍の言葉の確認から始めましょう。
次に「世界を『横』に広げる挑戦」について説明します。
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
(中略)
新しい趣味を始めたり、未知の技術を学んだり、異なる分野のコミュニティに参加したりするなど、今までの自分の興味の範囲を超えて、新しい世界に触れてみることを指します。 P121
「世界を広げる」と聞くと、これをイメージする人が多いのではないでしょうか。
ただ、個人的にはこの「『横』に広げる挑戦」が一番難しいと思っています。

これができたら「やりたいこと」も見つけられると思うんですよね。
だから、生徒にも先に紹介した「仕組み」と「縦」の方に取り組むように伝えています。
この2つを続けることで『横』に広げるヒントが見つかる。
私はそのように考えています。
実際、先ほどの生徒も「身体の仕組み」に少し興味がわいたようで、スポーツ系の専門学校への進学を考えるようになりました。
皆さんも『横』を意識しつつ、行動を繰り返してみましょう。
まとめ
最後も書籍からの引用です。
世界を広げる活動を続けていると、自分が自然と力を入れている部分、無意識に工夫している部分、他の人とは違う視点で見ている部分などが浮かび上がってきます。これらは、あなたの「強みの種」です。 P129
「「やりたいこと」はなくてもいい。目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」より引用
「積上型」と「修行中の逆算型」の人にとって「やりたいことがない」はスタート地点。
「やりたいことがない」という状態は、決してネガティブなものではありません。
重要なのは、「無理に決めようとしないこと」と「動きを止めないこと」です。
もしあなたがこれまで何度も目標設定に挫折してきたのであれば、それは積上型の可能性が高いと言えるでしょう。
その場合は、今回紹介した内容を参考にしてまずは「強みの種」を見つけてみることをおすすめします。
もちろん、逆算型のやり方が合う人は、それで構いません。
自分のタイプに合ったやり方を日々の行動に取り入れましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

