

この記事は以下のような人を対象としています。
・何か新しいことを始めたいけど、なかなか続かない。簡単に習慣化させるための方法が知りたい。
年明けや新年度は新生活がスタートし、それに合わせて何か新しいことを始めようと考える人が多いと思います。
ただ、それが長続きしないという悩みを抱えている人も少なくありません。
そこで、そんなお悩みを抱えている人たちのために今回は、継続力をアップさせるためにおすすめできる方法を3つご紹介したいと思います。
その3つとは以下のとおりです。
- 努力を「見える化」する
- 「まず3日だけ」とお試し気分でやってみる
- 誰でもできることを「マイルール」に設定する
どれも、特別な準備などの必要がない簡単な内容です。
私立学校事務員の仕事は、「同じこと」を「確実に」「繰り返す」ものが多いので、この「継続力」、言い換えれば「習慣化する力」は非常に重要となります。
そんな仕事を20年以上続けてきた私の経験から、「これは効果があった」と言える3つを紹介していますので、参考にしていただければと思います。
【継続力アップ法①】努力を「見える化」する
皆さんも以下のような経験がありませんか?
- お店のスタンプカードのスタンプが増えていくことに喜びを感じる
- 溜まっていた洗濯物などが片付き、目の前から減っていくことで気分がすっきりする
人間、やったことの結果が目に見えると気分がよくなります。
事務員の仕事も同じで、やったことの結果が見えると仕事に対するモチベーションが高まります。
この感覚を日々の仕事からうまく活用することで、習慣化する力を養うことができます。
簡単な例を挙げると「早起き」があります。
「なんだそんなことか」と思われた方もいると思いますが、新任事務員や異動等で職場が変わったばかりの人には特におすすめしたいです。
私が新卒で私立学校事務員として働き始めたときのことです。
数字をほとんど扱わない文系学部を卒業し、なおかつ数学は苦手という私にとって、最初の配属先である「財務課」は未知の世界でした。
当然、簿記や会計の知識はないので即戦力としては期待できません。
しかも、入職した4月と言えば決算真っ只中。財務課の皆さんは必死の様子で、電卓やパソコンをたたいていました。

私の席は、その財務課の中でもひときわ激しく電卓をたたく方の隣でしたので、そのたたく音にしばらくの間びくびくしていました。
そんな中、自分にやれそうなこととして、思いついたのが「とにかく早く出勤する」ことでした。
早めに出勤し、鍵を開けたり電気をつけたりと誰でもできることを終わらせておき、上司等が出勤した際にはすぐに仕事に取りかかれる状況を整えるようにしました。
電車で通勤していましたが、運休以外のトラブルでは遅刻しないくらい早い時間に学校に着くように通勤時間を計算し、それに合わせて早起きをすると決めたわけです。
その早起きを継続させるために行ったことが、「手帳への記録」でした。
早起きできた日に「〇」をつけるだけの単純な作業です。
しかし、この「〇」が増えていく状況は私の気持ちを前向きにし、自然と早起きと手帳への記録が習慣となっていきました。
そうした生活を続けていると、上司からこんなことを言われました。

〇〇(私の名前)は、休まずに必ず同じ時間に出勤しているから、仕事の予定を組む際に「〇〇は来ているはずだから、この仕事とあの仕事を任せよう」と計算に入れることができる。
上司としてはありがたい。
その上司が言うには、スキルや知識があっても、休みがちの人や就業時間ぎりぎりに出勤する人は「任せて大丈夫かな」と不安になるとおっしゃっていました。
私としては、経理・会計以外の仕事で自分ができそうなことをやり続けていただけだったので、そのように評価されることを意外に思いました。
しかし、財務課の仕事では何の貢献もできないと思っていた私にとって、大変嬉しい一言だったことを今でもよく覚えています。
【継続力アップ法②】「まず3日だけ」とお試し気分でやってみる
「新しいことを始める」と決心すると、どうしても決めたことを完璧にやりたくなりますよね。
特にやり始めたばかりの時は、そう考えがちです。
しかし、そう考えれば考えるほど、1回のミスで「やっぱり自分にはできない」と思い、継続することを止めてしまいます。
そんな真面目な人にこの方法はおすすめです。

「試しに3日だけ挑戦企画」「3日だけやってみた話」みたいに動画配信の企画やゲーム感覚で始めてみると、心の中のハードルが下がります。
実際に1日できなかった日があっても、「再チャレンジ企画」と自分の中でタイトルをつけて仕切り直して、再度始めてみればいいと思います。
私は前述の早起きの習慣化のときだけでなく、行政書士や簿記2級など資格取得のための試験勉強の際にも、このやり方を取り入れました。
仕事の関係で忙しくなったりすると、どうしても勉強する気にならないときがありますよね。
私も実際に、試験本番まで何度も予定していた勉強ができないことがありましたが、そのたびに「とりあえず今日から3日だけ」と思って、再び勉強を始めていました。
これを繰り返していると、次第に勉強しない日は不安になり、「問題を1問だけでも解いておこう」と勉強が継続されるようになります。

この状態まで到達すれば、こっちのもの。
最初に比べれば楽な気持ちで勉強に取り組めるようになります。
その結果、資格試験も無事合格することができました。
この合格体験が「合格証書」という目に見える成果として手元に残りますので、①の「努力の見える化」にもなり、自己肯定感の向上につながります。
【継続力アップ法③】誰でもできることを「マイルール」に設定する
早起きでも資格試験の勉強でも「何を習慣化するか」がポイントになります。
その習慣化したいことがハードルの高い内容だと、心が折れやすいです。

そもそも「習慣化」という言葉自体が固くて難しそうな印象を受けますよね。
ここでも、②のように軽いイメージに置き換えるために「マイルール」という言葉を使ってみることをおすすめします。
あわせてその「マイルール」の内容も、できる限り簡単なものを設定してみましょう。
私は前述の資格試験の際に、マイルールとして「1日1本、その資格試験の解説をしている動画を見る」ということを設定しました。
この種の動画は大抵、見やすい長さに作られており、テキストを読むのに比べればはるかに手が出しやすく便利です。
加えて、動画の履歴を見れば毎日見ていることが確認できますので「努力の見える化」にもなります。
もちろんマイルールを守れた日は、手帳に「〇」をつけることでも見える化は可能です。
どんなマイルールを設定しても、誰かからダメ出しを受けることはありませんので、勉強に限らず、誰でもできそうで楽しそうなことを設定してみましょう。
まとめ
・「見える化」と「気軽さ」を意識して、継続力アップ
前述のように、決めたことをコツコツと確実に実行し続けると、周りからの信頼獲得や自信の向上にもつながります。
特に「周りからの信頼」は、公共性が求められる私立学校で働くうえで大変重要です。
機械的に同じ作業を繰り返すのではなく、そうした信頼獲得という視点も意識しながら、日々の業務や新たな習慣作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。
今回の記事が、継続力の向上の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。