

この記事は以下のような人を対象としています。
・自分がまだ気づいていない才能や強みを見つける方法はないかと思っている人

周りの事務員と比べたら、私にはなんの才能も強みもないわ。

自分の才能や強みに集中しようって言うけど、そもそも見つけ方を知らないよ。
こんなことを思ったこと、ありませんか。
- 入職したばかりなのに、仕事で活躍している後輩
- 重要なプロジェクトのメンバーに抜擢される同僚
- 気がつけばどんどん出世している先輩
自分の身の回りを見渡すと、自分の才能や強みを生かして活躍する人がたくさんいることに気づきます。

先日、以前の勤め先の後輩たちに会ったら、皆管理職になっていて大変驚きました。
そういった人たちを見ていると、冒頭で紹介したように「それに比べれば自分は・・・」といった思いが頭に浮かんでしまいがちです。
では、どうして自分には才能や強みがないと思ってしまうのでしょうか。
そこには以下のような要因があると考えられます。
- 自分の行動を「普通」と思いがち
- 「特別な才能」だけを強みだと思い込んでいる
- 自分の弱点ばかりに意識が向く
本当は自分だけの才能が備わっていて、すでに普段からそれを仕事で生かせている。
しかし、上述した3つの要因がそれに気づくことを妨げているのです。
だから、
- 自分が気づいていない才能を言語化する
- その才能をとにかく使い倒してみる
という2点を実行して、まずは「自分って才能あるかも」と気づくことが悩み解消の一歩になると思います。
そこで今回は、自分の才能の見つけ方や使い方を解説した書籍のなかから、私が実践し、「これは誰でも今すぐに取り組める」と実感したものを2つ紹介したいと思います。
その2つとは以下のとおりです。
- 「もっとこうしたらいいのに」にフォーカス
- 欲求を軸にした仕事選び
これらに取り組むことで、
- 才能や強みを理解することで、「自分には価値がある」と実感できるようになる
- 強みを軸にして仕事に取り組めるようになることで仕事の楽しさが増す
といったことが期待できます。
さらにこの2つは、取り組みやすいだけでなく、学生生徒へのアドバイスにも応用できるというメリットもあります。
この点についても後ほど触れたいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ
著者名:佐野 貴
出版社:PHP研究所
発売日:2025年6月19日
【実は大切】私立学校事務員にとっての才能・強みの必要性

私立学校事務員の仕事って、誰でもできるルーティン業務がほとんどでしょう?別にわざわざ才能や強みを見つけなくてもいいんじゃないの?。
そう思っている人に向けて、私立学校事務員が才能や強みを把握する必要性について、私の考えを述べたいと思います。
具体的には以下の2点です。
- 周りからの信頼獲得のため
- 長生きリスクへの備えのため
まず「周りからの信頼獲得」についてです。
先述のとおり、確かにルーティン業務が多いのは、私の経験上から見ても事実だと思います。
しかし、そのルーティン業務を進めるにあたっても、様々な力を発揮する必要があるわけです。
ざっと例を挙げてみても、
- 調整力
- 正確性
- 実行力
- 継続力
などなどです。
ただ、こうした力を日常的に発揮していることになかなか気づきにくい。
そこには、以下のような私立学校事務員を取り巻く仕事環境の問題があるからだと考えられます。
- 強みが“努力感ゼロ”で発揮されている
- 成果が見えにくい
- 他者からのフィードバックを受ける機会が少ない

営業の仕事などと比べると、本当に気づきにくいですよね。
さらに、最大の問題はこの仕事環境を当たり前と思ってしまうこと。
そうなってしまうと、もう現状からは抜け出せません。
だから意識的に「自分の才能や強みは?」と自分に問いかけないと、気づくことができないわけです。
そうして気づいた自分の才能や強みを中心に仕事に取り組む。
そうすることで「あなたにしかできない」という周りからの信頼を獲得できるようになるわけです。
これが必要性の1つ目になります。
続いて、「長生きリスクへの備え」についてです。
人生100年時代において「長生き」は1つのリスクになりえます。
その「長生きリスク」に備えるためには、定年後も働き続けることを視野に入れて、自分の才能や強みを理解して伸ばしていく必要があると私は考えています。

事務員がやるようなバックヤード業務は、AIに奪われると言われてますから。
自分だけの才能や強みを生かして、AIにはできないような仕事を続けること。
これも結局は「あなたにしかできない仕事」を生み出すことになり、それが長生きリスクに備えることにつながります。
これが必要性の2つ目になります。
以上の2点から、私は私立学校事務員も自分の才能や強みを見つける必要があると考えています。
皆さんも、一旦「ルーティン業務=誰でもできる=才能や強みは不要」という考え方を頭の外に追い出して、以降で紹介する方法を活用し、自分の才能や強みを発揮できるようになりましょう。
【結構あります】「もっとこうしたらいいのに」にフォーカス

学費の相談に来られた保護者への対応、自分だったらもっと〇〇について説明してあげるのに。
こんな思いが頭に浮かんだ経験が皆さんにも一度や二度はあると思います。
さらに、思うだけでなくついつい行動に移してしまったこともありませんか。

さっきの例だと、実際に相談に来られた保護者へ〇〇について説明をしてあげるといった感じですかね。
こうした一連の流れが、まさにあなたの才能や強みを見つける第一歩であると書籍では述べられています。
その部分を引用します。
私はあなたに、「周りの人に対して、『もっとこうしたらいいのに』『私ならこうするのに』と思うことはありますか?」とたずねました。それから、「それはあなただったらやりますか?」「ついついやってしまい、やってよかったと思えることですか?」と。そこで出てきた答えが、あなたの才能ということです。 P37
「「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ」より引用
先ほどは保護者対応を例に挙げましたが、他にも日常を振り返ってみて、思い当たることはないでしょうか。
例えば以下のようなことです。
- 書類のミスを自然と見つけられる
- 相手の意図を汲んで動ける
- 期限を守るのが苦にならない
- トラブル時でも落ち着いて対処できる
- 人の話を丁寧に聞ける
こうした何気ないことでも書き出して、そのときの様子を思い出してみると、「もっとこうしたらいいのに」や「ついついやってしまっている」ということに気づきます。
私の場合、「書類のミスを自然と見つけられる」が当てはまると感じました。
「私だったらこことここをチェックする」と思ってしまい、実際に書類のチェック業務があるとつい請け負ってしまいます。
そしてミスを発見できると、「引き受けてよかった」と思います。

最近までは、他人の仕事の粗探しみたいで嫌だと思っていましたが、この書籍を読んでからは「自分の才能」と思うようになりました。
また、他人からの何気ない一言もヒントになります。
例としては、
- 「丁寧ですね」
- 「対応が早いですね」
- 「話しやすいです」
- 「説明がわかりやすいですね」
などが挙げられます。

他人から言われるということは「強みの証拠」とも言えますね。
これもそのときの様子を振り返ってみて、書き出すことをおすすめします。
さらに意識しておきたいポイントがありますので、書籍から引用します。
人よりもできることが才能なのではなく、自分にとって得意なことが才能なのです。得意なことは、ついつい自然にできてしまいます。相対的に得意なことなら誰にでもありますよね。 P43
「「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ」より引用
このポイントを念頭に置いて、実際に思い返したり、書き出したりすることをおすすめします。
そうすることで小さなことにも意識がいき、たくさんの才能や強みに気づくことができるようになると思います。
【欲に忠実に】欲求を軸にした仕事選び
才能や強みと思えるものを見つけたら、今度はそれを使い倒してみましょう。
それにより、さらに才能や強みを伸ばすことができます。
例えば、
- 注意深さ → 契約書チェック、会計処理
- 協調性 → 教員・学生との調整
- 傾聴力 → 学生対応、保護者対応
- 計画性 → 年間行事のスケジュール管理
などが考えられます。

これぞ事務員業務、というものばかりですね。
その際に意識したいのが「欲求」です。
書籍の解説を引用します。
才能は、欲求を満たすための「行動」の部分に立ち現れてきます。つまり、自分の欲求に対して素直に行動できていれば、才能は自然に発揮されるのです。 P101
「「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ」より引用
そしてその欲求を見つけるためにおすすめの質問が書籍で紹介されていますので、以下に引用します。
①ついつい考えてしまうことはなんですか?
「「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ」より加工して引用
②過去一番楽しかったことはなんですか?
③過去一番つらかったことはなんですか? P135
これらの問いについてもう少し詳しく解説している箇所があるので、そこも引用します。
一番目の「ついつい考えてしまうことはなんですか?」という質問では、現在すでに表出している欲求を見ていきました。頭の中を占めていることなので、すでに意識に上っています。欲求のヒントは大体この辺にあります。
「「あなただけの強み」が一生ものの武器になる才能のトリセツ」より引用
ただ、欲求は意識レベルに表れていないものもあるので、それを過去の「楽しかったこと」と「つらかったこと」を質問しながら探っていきました。楽しかったことであれ、つらかったことであれ、過去に原体験と呼ばれるような強烈な体験があれば、そこから欲求が生まれているかもしれないと考えます。 P127
そしてこれらの質問に対し、「なぜ」を3回くり返して深堀りしていくわけです。
私の場合、ついつい「自分は周りの人の役に立っているのか」と考えてしまいます。
それは、裏を返せば「人の役に立ちたい」という欲求の表れではないかと思いました。
このことに気づいてからは、今まで以上に「役に立てることはないか」ということに意識がいくようになったと実感しています。
皆さんにはどんな欲求がありますか。
【結論】実践して感じたこと
私自身の体験については、記事の中で触れてきましたので、この方法を生徒との面談で使ったときの話をさせていただきます。
奨学金の面談のなかで、さりげなく「自分だったらこうするのにと思ったことはありますか?」や「ついつい考えてしまうことはなんですか?」という質問を混ぜてみたのです。
最初は皆一様に、「何かあったかな?」という反応でしたが、他人から言われたことをヒントにしてみるように促したりすることで次第に一つ二つと回答が出てきました。
そして最後に、「それがあなたの才能だと思うから、大事に育てていきましょうね」とコメントしたところ、どの生徒も笑顔で「わかりました」と言ってくれました。

奨学金の面談と関係ないじゃないか。
と思ったかもしれませんがそのとおりです。
ただ面談するより、何か一つ気づきを与えられたらと思ってやってみたというのが本音です。
しかし、やってみた甲斐はあったと思っていますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
記事の中で述べたように、ルーティン業務メインの私立学校事務員でも才能や強みを意識する必要はあります。
そしてそれらは特別なものである必要はなく、探せば必ず見つかるものです。
過去の経験、周囲の声、自分の自然な行動を振り返り、今回紹介した方法を活用して見つけ出しましょう。
そしてそれを仕事で使い倒してみましょう。
そうすることで、仕事の満足度アップや周りからの信頼獲得、将来への不安解消につながると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

