

この記事は以下のような人を対象としています。
・気がつけば一日が終わっていて、このままの働き方ではだめだとなんとなく思っている人

毎日バタバタしているうちに一日が終わってしまう。
こんなお悩みを持っている私立学校事務員の方、おられるのではないでしょうか。
- 様々なところからかかってくる電話
- 窓口へ来る生徒や保護者、その他来客
- 処理しても処理しても片付かない書類
こうしたことに対応していると、あっという間に1日が終わってしまったという経験があるのは、私だけではないと思います。

このままでいいのかあぁ。
と、なんとなく思いながらも同じような日々を過ごしていく。
私立学校事務員はそうしたパターンにはまりがちのように私は感じています。
そんなパターンから抜け出すにはどうすればよいか。
その解決策の1つとして、限られた時間で、最高の効率を発揮し結果を出すための思考や行動を学ぶということが挙げられると思います。
そう思ったきっかけは、今回紹介する書籍との出会いでした。
なんとなく目を引く表紙に惹かれて手に取り、ページをめくってみると冒頭の吹き出しで紹介した一文が目に飛び込みました。
この書籍にこうした悩みを解消するヒントがあるのではと思い購入し、そこに書かれていた「ドイツ式働き方」の中からいくつか実践してみたのです。
そこで今回は、そんな私が実際に取り組んでみた「ドイツ式働き方」の中で「これは効果を実感した」というものを3つ紹介します。
その3つとは以下のとおりです。
- 1日に2時間程度早起き習慣を身につける
- リセットボタンを生活に取り入れる
- 帰宅直前と出社直後にメモをとる
労働生産性の高い国であるドイツ式の働き方を、日々の仕事やプライベートの中に取り入れてみることで、仕事をキッチリこなしながら、プライベートの時間も大いに楽しむことができる。
そのように私自身感じていますので、皆さまも参考にしていただければと思います。
書籍の紹介
書籍名:ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密
著者名:西村 栄基
出版社:すばる舎
発売日:2024年9月30日
【定番】早起き習慣を身につける
早起きは自己啓発系の書籍では定番の内容ですが、「ドイツ式働き方」でもその有効性が示されています。
書籍の箇所を引用します。
たいていのドイツ人は朝が早く、同僚の中には7時に始業して午後3時には仕事を終えてしまう人さえいました。退社後の時間を家族や趣味、個人的な活動、副業などに充てることができ、1日が長く感じられるのは言うまでもありません。 P83
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
学校の就業規則等の関係で、そっくりそのまま真似をすることは難しいかもしれませんが、「スタートダッシュして、後半に余裕を持たせる」というスタイルはお手本になります。

実際私は、早起き習慣を身につけたおかげで、今は仕事終わりの時間をブログの記事を書いたり、ジムで運動したりすることに充てることができています。
「今日も記事が書けた」とか「ジムで汗をかいて気持ちいい」といった充実感が得られるというのが私の実感です。

とは言っても、早起きが苦手だ。
という人は私の周りにもたくさんいます。
そんな人のために書籍では、早起きのための3つのコツも紹介しています。
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より加工して引用
- 15分早起きチャレンジ
- 14時以降のカフェインカット
- 起床後ルーティンの自動化 P83-84
15分早起きチャレンジ
書籍の解説を引用します。
これまであなたが朝7時に起きていたとしたら、1週間に15分ずつ、徐々に起床時間を早めていくのです。 P84
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
私はこの本を読む前から、この方法を知っており、実際にやっていました。
ですので、その有効性を実感しています。
そんな私が体験した気持ちを表現した箇所がありますので引用します。
たった15分でも、あなたは朝の忙しい時間帯に15分のゆとりがあることのありがたさを実感するはずです。 P84
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用

最初は「早起き嫌だなぁ」と思っていても、こうして獲得した15分が、習慣化してからは「なくてはならない15分」に変わっていく感覚を覚えます。
そうなれば、もう前の起床時間には戻れません。
騙されたと思って一度やってみることをおすすめします。
14時以降のカフェインカット
書籍ではこのように説明されています。
眠気覚ましや集中力アップの強い味方となるカフェインですが、早起きを習慣にしたかったら、摂取する時間に気を配る必要があります。摂る時間によっては入眠が難しくなったり、睡眠の質を悪化させたりする可能性があるからです。 P85
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
そんな早起き習慣に対するカフェインのデメリットを考慮して、書籍では以下のような摂り方を提案しています。
一般に、カフェインは摂取から約5~6時間の半減期(効いている時間)を持つとされます。体質の差も考慮し、就寝への影響を排除したいなら、ベッドに入る8時間前からはカフェインの摂取を控えたいところです。 P85
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
実際にドイツの方は、ランチ後は水やノンカフェインのハーブティなどを飲むそうです。
私は毎日コーヒーを飲みますが、そこまで飲む時間を気にしていませんでした。

大体、夕方ごろまで飲んでいましたね。
この書籍を読んでからは、昼食時を最後の一杯にするようになりました。
その結果、今までより早い時間でも寝付きやすくなったように感じています。
起床後ルーティンの自動化
これもまず書籍の解説を引用します。
朝起きたら「ベッドを整える」「熱いシャワーを浴びる」「運動する」「読書する」「瞑想する」といったルーティンをあらかじめ組んでおくのです。そうすると、目覚めたと同時に「まずは何をしようか・・・・・・」と考えることなく、体が勝手に動くようになります。P86
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
最初は「本当かなぁ」と半信半疑でしたが、とりあえずやってみようと思い、紙に書き出してみました。
こんな感じです。
- ベッドの整理
- 歯磨き
- ジャグリング
- ストレッチ
- 水分補給

ジャグリングは軽い運動になるかなと思ってやっています。 ボール3~4つを投げるかたちのものです。
これらを続けているうちに、次第とやらないと気持ち悪くなってしまう自分に気づきます。
そうなると、もう二度寝なんかしなくなります。
歯磨きなど簡単なものでも効果があると思いますので、やってみてはいかがでしょうか。
【意識的に切り替え】リセットボタンを生活に取り入れる
これは仕事やプライベートでの「行き詰まり」を防ぐ効果があるとのことです。
一旦心身のリセットをすることで、再び進みだすエネルギーを充填する。
そのためにドイツの職場では、散歩をしたり昼寝をしたりする人をよく見かけると、書籍では紹介しています。
そんなドイツ人のリセット習慣で、私がおすすめしたいのが「昼寝」です。
短い時間でも、昼寝をすると眠気やだるさといった感覚が軽減され、頭がスッキリする感覚が得られると思います。
書籍でも以下のように紹介しています。
オフィスで昼寝などできる環境にない!という方は、騙されたと思って5分目を閉じて、呼吸に意識を向けてみてください。それだけでもリフレッシュ効果は実感できるはずです。 P112
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用

本当に5分でも効果があるのでやってみる価値ありです。
先述のコーヒーは、この昼寝前に口にするのを最後にしています。
何の道具も必要なく、手軽に取り組めるうえに、効率よく仕事に取りかかれるようになる方法ですのでぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。
【スピードup】帰宅直前と出社直後にメモをとる
まずは、書籍の内容を確認してみましょう。
ドイツ人のビジネスパーソンに共通する習慣に帰宅直前と出社直後にメモをとることがあります。私も真似してみると、朝にスタートダッシュがかけられ、生産性が爆上がりする実感がありました。 P129
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
では、具体的に「帰宅直前」と「出社直後」にどのようなメモを作成するのかを見ていきます。
帰宅直前メモ
書籍の箇所を引用します。
帰宅前に何をメモするかといえば、「翌日行うべきタスクのリスト」です。 P129
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
メモ用紙に箇条書きで翌日やることを書き出してみるわけです。

「旅費精算書類の処理」など、箇条書きなので5~10分もあればできますよ。
そうして書き出したメモを、私の場合、机の一番上の引き出しの中に入れておき、翌日出勤したらその引き出しを開けてメモを机の上に出します。
出社直後メモ
書籍の箇所を引用します。
出社直後には、「帰宅前メモ」にあるタスクの所要時間を見積もり、重要度と緊急度も考慮して、スケジュールに組み込んでいくのです。 P134
「ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」より引用
書籍では重要度と緊急度を考慮することがすすめられていますが、私はあまりこの緊急度・重要度のやり方が自分に合っていないと感じているので、所要時間の短そうなものから優先順位をつけて取りかかっています。
なお、書籍でこのメモに「朝の15分ロードマップ」というネーミングをつけているとおり、確かに15分程度で作成できます。
2種類のメモの作成時間を合わせても20~25分ほどの時間です。
これだけの時間で作れるにも関わらず、朝からやるべきことが明確になり、スムーズに1日の仕事をスタートできる効果があるので、試してみる価値はあると私自身感じています。
【結論】実際にやってみて実感したこと
冒頭のような「毎日バタバタしているうちに一日が終わってしまう」と思うことが少なくなったように思います。
依然として電話対応などでバタバタすることはありますが、最後に紹介したメモの効果で、やるべきことを見失うことはありません。
また、昼寝でリフレッシュすることで、精神的な落ち着きも手に入れることができました。
なにより、朝と就業後に十分な自由時間を確保できたことが、充実した日々を送るうえで大きかったと感じています。
これに関しては以前に紹介した「2時間の使い方」と組み合わせて行うとより、効果が増すように実感していますので、あわせて実践してみることをおすすめします。
まとめ
なんとなく働き方を見直す必要性を感じながらも、特に大きな問題を抱えているわけではないので、つい今までどおりを繰り返してしまいがちです。
実際、私もそうでした。
そんな状況から抜け出すためのはじめの一歩を踏み出すには、とにかく小さいことからやってみることだと私は思っています。
今回紹介したものは、どれも取り組むためのハードルが低いものばかりです。
ぜひ参考にしていただいて、現状打破のきっかけにしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。