
この記事の内容は、以下のような人を対象にしています。
・私立学校事務員の冬休みの様子を知りたいと思っている人。
以前の記事で私立学校事務員の夏休みのエピソードを紹介しました。
今回はその冬休みバージョンです。
夏休みの記事でも述べましたが、生徒たちが冬休みに入ったからといって、事務員まで一緒になって休むことはありません。
夏休みと同様に、生徒たちがいない間に施設設備の点検や各種工事を行ったりします。
さらに夏休みと違うのは、入学試験や当初予算など「次年度に関連した業務」というものを行う時期でもあります。
今年度と次年度が入り混じった状況というわけです。
そこで今回は、そんな冬休み中の私立学校事務員の仕事について、私の記憶に残っているエピソードを3つ紹介したいと思います。
その3つとは以下のとおりです。
- クリスマスの取り組み
- 気になる出願状況
- 天候の脅威
記事をアップするころには、お休みに入っている人も多いと思います。
そんな年末年始のちょっとした息抜きがてらに読んでいただければ幸いです。
【教育の一環】クリスマスの取り組み
ちょうど生徒が冬休みに入る頃に訪れるイベントといえば「クリスマス」
学校だけでなく街中も明るい雰囲気に包まれます。
そんなクリスマスを活用して、学校では様々な取り組みが行われます。
私の今の勤め先の例を挙げると、
- 校内の飾りつけ
- クリスマス募金
- 宗教行事(ミサなど)
といったところです。
その中で厳密には冬休みに入る前の話になりますが、「校内の飾りつけ」についてのエピソード等を紹介したいと思います。
校内の飾りつけは、教職員と生徒が共同して行いますが、どんな飾り方をするかは生徒にお任せしています。

事務員は飾り用の物品を注文する係ですね。
最近は、SNSにアップすることを意識しながら飾りつけをしている様子が見受けられます。
普段からそういうことに慣れているからか、皆さん上手に飾りつけをするので、感心してしまいます。
この飾りつけをもっと発展した取り組みを、以前の勤め先の大学では行っていました。
キャンドルをメインにしたイベントでしたが、学生が主体となってイベントの内容を決めたり、広報活動を行ったりするかたちで運営されていました。

大学祭のクリスマス版といったところでしょうか。規模はもっと小さいですが。
最初は職員有志で始まった企画ですが、生徒も巻き込むようになり、最終的には職員はあくまでサポートに徹し、生徒主体で行うものへと進化していったのです。
以前の記事でZ世代が「ゆるいつながり」を求める傾向があることをお伝えしましたが、今思えばまさにそうした傾向にはまる取り組みだったのではと感じています。
Z世代に関する記事についてはこちらをご覧ください。
部活動よりもゆるく、期間も限られているというところがよかったのではないかと思われます。
- 「どうすればもっと人を集められるか」
- 「どう飾りつけすればみんながSNSにアップしてくれるか」
こんなことを生徒自身に考えてもらうことで、「自分で考える力」を養う効果があるように私は感じています。
特に高校生くらいだと、これくらいの取り組みの方が参加しやすい様子です。
また事務員側も、どうすれば学生の主体性等をうまく引き出せるかを考えながら対応するので、メンター的な能力が磨かれます。
たかが飾りつけと侮るなかれ。
個人的にはおすすめの企画です。
ただ、1度だけ残念な出来事もありました。
以前の勤め先でのことです。
校内にクリスマスツリーを飾ったのですが、ある教員から、

学校が特定の宗教に偏ったことをするのはどうかと思う。
ということを言われたのです。
当時の勤め先は、いわゆる「ミッション系」のような特色がある学校ではなかったので、そのような意見が出たのだと思われます。
とは言え、せっかく盛り上がっているところに微妙な空気が流れてしまった感は否めません。
個々人の感じ方ですので様々だとは思いますが、なんとも残念な気持ちになったことを今でも覚えています。
個人的には、楽しさ重視で取り組んでいきたいところです。
【気が気でない】気になる出願状況
以前、記事として取り上げましたが、年末年始は私立高校の出願シーズンです。
出願についてはこちらの記事もご覧ください。
教職員も含めて学校全体が冬休みに入っても、金融機関は営業しています。
そのため、休みの間にも志願者から検定料が入金されている可能性があるわけです。
これが何件くらい入っているのか。
正直かなり気になります。

休み明けにまず検定料の入金口座を見る、というのが年中行事だったりします。
次年度の予算を立てるうえでも、気にすべきところです。
ところがここでも残念なトラブルを経験したことがあります。
これも以前の勤め先での話です。
その学校法人では、預金口座の管理を法人本部で一括管理していたため、各学校の事務室では入金状況を把握できない状況でした。
そのため、出勤している期間は毎日、本部に「今日は何件入金があったか」を問い合わせて確認していました。
しかし、年明けに問題が発生します。
本部の事務員が1月4日に誰も出勤しないというのです。
通常、金融機関は12月31日から1月3日まで休業し、1月4日から営業再開となります。
従って、1月4日は検定料が入金される可能性があるわけです。
事務室の事務員としては、入金状況を知りたい。
もっと言うと、校長も知りたがっている。
誰か出勤することはできないかと本部の方へ依頼しますが、本部からは、

なぜそちらの都合に合わせる必要があるのか。
という返答が。
いつ休もうとその人の自由であり、入金状況が1日確認できないからといって志願者数に影響があるわけではありません。

その日の入金状況がわかるのが夕方。1日待っても朝イチには確認できる。 大した差はないだろうというわけですね。
それもそうかもしれませんが、とにかく知りたいというのが現場の気持ち。
「出勤してくれ」「いやできない」の平行線をたどることになります。
最終的に本部側の人が折れて、出勤してくれることになりましたが、本部の人とは微妙な軋轢を生む結果となりました。
その後、本部はインターネットバンキングを導入し、各学校に口座の入金状況が確認できる権限を付与したので、このようなトラブルは起こらなくなりました。
今はおそらくインターネット出願も導入していると思いますので、なおさら現場での把握が容易になったのではと思われます。

やはり「業務のデジタル化」は大切だということですね。
今年も、不安と楽しみが入り混じった年末年始を過ごすことになりそうです。
【寒いのイヤ】天候の脅威
年末年始は急激に気温が変化することが多いように思います。
特に私の今の勤め先のように寒い地域は、油断しているとすぐ雪が積もったりします。
そんな年末年始の天候にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。
今の勤め先での話です。
先ほど述べましたように、学校が都市部に比べれば気温が低めの地域に位置しています。
そのため、数日誰も出勤しない状況が続くと、思いもよらない事態になっていることがあるわけです。
その時も、年末年始に強い寒波に見舞われました。
年明けに出勤して、校内に異常はないかを見て回りますが、見たところ特に問題はありません。
ところが、ほっとして事務室に戻り、お湯を沸かそうと蛇口をひねった時にそれは起こりました。蛇口から突然、破裂音が鳴ったのです。

見回りで異常がなく、気が抜けていたので飛び上がりそうなくらいビビりました。
どうやら水道管の中の水が凍っている様子でした。
ただその学校に勤めて2~3年目のときで、まだ寒さに対する理解が乏しかったため、最初は何が起こったのか理解できません。
そうこうしていると、用務員の方が来られたので事情を説明。
その方は地元の人だったので、すぐに水道管の凍結であることを教えてくれました。
それから校内各所の蛇口を確認していきました。
幸い凍結がひどくなかったようなのですぐに復旧しましたが、寒い地域の洗礼を受けたような気持ちなったのを今でも覚えています。

さらにそれから数年後、もっとひどい凍結を味わうことになりました。
しかもその時は生徒の登校日で、すでにトイレを使用していた人もいて、散々な後処理をすることになりました・・・。
施設設備の担当者は気象情報にも注意しなければならないということを学んだ一件でした。
まとめ
あっという間に過ぎ去ってしまうという印象の冬休み。
そんな冬休みにも、事務員は色々なことに携わっていることを知っていただけたのではないでしょうか。
また記事では触れませんでしたが、高校の場合、3年生がこのタイミングでほとんど登校しなくなります。
卒業式まで会える機会が限られてしまうということです。
今年もそんな時期がついに来てしまいました。
寂しさを感じつつ、業務に取り組んでいきたいと思います。
皆さまの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




