この記事は、こんな人を対象としています。
・勉強を途中で挫折してしまう方
・習慣化したいことがあるけど、長続きさせることができない方
・努力を続けるための具体的な方法が知りたい方
前回の記事に引き続き、スキルアップのための勉強を継続する習慣についてです。
習慣を身に付けるのに役立つ書籍を紹介します。
人によって、合う方法と合わない方法があると思いますので、前回とは別の内容を紹介したいと思います。
今回も、書籍の内容を私がどのように実行したかやその結果についてお伝えさせていただきます。
最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
書籍の紹介
書籍名:天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある
著者名:山口 真由
出版社:扶桑社
発売日:2014年1月17日
「努力というのは、抽象的な「才能」ではなくて、具体的な「技術」の集積だ」(本書より抜粋)
東京大学法学部を首席で卒業し、司法試験の口述試験の前の2週間は1日19時間30分勉強した著者が、努力を始めるためのきっかけ、努力を続けるための習慣、最後まで成し遂げるための方法論について書いた書籍。
私がチェックしたポイント(書籍より引用)
- 「努力をすること=〇〇をすること」と具体化することが一番重要なポイント。
- なんのために「努力するか」、つまり、何を反復・継続するかを見つけ出すことが大事。
- 目標はとりあえず素通しで7回読んでしまうこと。これくらい読めば、見慣れた記述に、どんどん親近感が湧いてきて、読書が楽なものになっていきます。
- 小さくてもいいから成功体験を確実に積み重ねる。
- ひとつ使い続けて、減らし続け、努力の「見える化」をはかる。
実際に私がやってみたこと
日商簿記検定試験2級の受験
経理業務に長く従事している関係から、「簿記の資格は持っておいた方が、職務経歴の実績とあわせてアピールできるポイントになるのでは」と以前から考えていました。
ただ、商業簿記や工業簿記の知識が普段の業務にどう関係するかイメージができず、受験をためらっていました。 そんな中、前回の記事で紹介しましたとおり、FP2級の試験に合格できたことで自信がつき、この勢いに乗って思い切って勉強を始めてみようと考えました。
そこでまず、テキストと問題集を購入して、手帳に予定を書きました。
【目的と手段の具体化】
「努力すること=簿記2級の勉強をすること」と具体化し、「テキストを読むこと」を反復・継続することとして、手帳に書いてみました。
【テキスト素通し読み】
早速テキストを素通しで7回読んでみましたが、私にはこの方法が合っていないようで、思ったよりも理解が進みませんでした。
「仕入?」「仕掛品?」などひとつひとつの単語に引っかかってしまいます。
この方法は残念ながら諦めることにしました。
今までの仕事やプライベートでの経験から、「合わない」と感じた場合は、無理して続けずやめるか別の方法を試す方が、結果的にはいい方向に進むことができるように思います。
【小さい成功体験】
そこで「とにかく小さい成功体験を積もう」と考え、まだ比較的イメージがしやすく、問題が解きやすい商業簿記の仕訳にターゲットを絞り、その箇所のインプット(テキスト読み)とアウトプット(問題を解く)を交互に繰り返しました。
繰り返すうちに、問題の正答率が上がっていくことを実感し、自信につながりました。
【消せるボールペン】
勉強をする際の筆記具も、シャープペンから消せるボールペンに変更しました。その方が減りが早く、使い終わった芯が溜まる様子が「努力の見える化」につながると思ったからです。
その成果もあり、着実にできる範囲を広げながら、なんとか約半年間、今回も独学で試験勉強に取り組みました。
結果は、FP2級に引き続き受験1回目で合格することができました。
自分の業務への影響(取り組んだ成果)
合格したことにより、簿記の知識について理解が深まり、スキルアップにつながったと感じます。
特に、学校法人会計基準の「複式簿記の原則」や精算表から計算書類を作成する流れについて、その仕組みの理解を深めることができたことは、今回の勉強の収穫でした。
ただ正直なところ、学校事務員の日常業務の範囲では、簿記2級の知識を使うことはほぼないというのが感想です。在庫や商品製造とあまり縁がないお仕事ですので。
簿記3級の知識があれば日常業務において問題ないという印象です。それがわかったということも意味があったと思っています。
まとめ
努力は「見える化」を意識。
狭い範囲でもいいので、できるところに集中。
資格取得の勉強は、実際に資格を取得すること以上に、合格したことによって自信が高まる効果が大きいように感じています。
皆さんも、仕事と関係のない資格でも興味があれば受験してみることをおすすめします。
参考になれば幸いです。
これからも皆さんと一緒に地味に地道に「事務活」に取り組み、お役に立ちそうな情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします。