

この記事は以下のような人を対象としています。
・同じような日々を過ごし、「昨日、何してたっけ?」と思うことがある人

いつもルーティン業務ばかりで、毎日が変わり映えしないなぁ。

先週も今週も、休みの日はボーッとしていて、何をしていたか思い出せないわ。
こんな思いが頭によぎったこと、ありませんか。
- いつもと同じルートを通り、同じ景色を見る通勤
- 同じような書類を何枚も処理する事務仕事
- 何もやる気が起こらず、気づいたら夜をむかえている休日
私の同僚などの話を聞いていると、こうしたケースにあてはまる私立学校事務員の方は多いように思います。

私もこんな感じでした。
特に休日は「起きる→食事→寝る」の繰り返しだったことを覚えています。
変化の乏しい状況になりがちな私立学校事務員の仕事に就いていると、つい「いつもどおりで」という思いに流されてしまいがちです。
では、なぜそのような流れから抜け出せないのでしょうか。
それは、以下のような思い込みがあるからだと私は思っています。
- 何かを変えるには大きなエネルギーが必要
- そもそも変化しなくても今のままで十分
だから、
- 何かを変えるためには、小さな行動でよい
- その小さな行動により、今よりも充実した日々を過ごすことができる
といった経験を積むことが「いつもどおり」の流れからの脱出につながると考えています。
そこで今回は、その脱出のために役立つ方法を、書籍に基づき紹介します。
キーワードは「朝1分」
人生を豊かに過ごしている人の習慣から、「朝1分」の活用方法を学び、その習慣を身につけることが「いつもどおり」の流れから抜け出すためには有用です。
概要は以下のとおりです。
- 「朝1分」日記について
- 実際に約1年実践してみた感想
ポイントとしては、
- 毎朝のたった1分間でできる。
- どんな小さなことでもOKなのでハードルが低い。
- 小さな「グッド&チャレンジ」の積み重ねで自己肯定感がアップする。
といったところです。
この習慣を身につけることで、毎日の小さな「よかったこと」や「頑張ったこと」に意識がいくようになり、無意識に1日が過ぎてしまうようなことがなくなります。
それが、充実した仕事やプライベートの時間を過ごすことにつながるわけです。
参考にしていただければ幸いです。
書籍の紹介
書籍名:奇跡が起きる 毎朝1分日記
著者名:三宅 裕之
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2025年1月14日
【たった2つだけ】毎朝1分日記のやり方と効果
まずは、今回紹介したい「毎朝1分日記」について、書籍の内容に基づき、説明します。
最初に結論を言うと、「毎朝1分日記」とは以下の2点を日記に書き込む方法です。
日記に書き込む内容はたった2つ。
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
- 前日にあった「グッド」(よかったこと、感謝したこと、気づいたこと)
- 今日やりたい「チャレンジ」(挑戦したいこと、変えたいこと) P24
基本はこれだけです。
日記に書き込むための制限時間が1分だけなので、「時間がない」ということもありません。
さらに日記を書くだけなので、大掛かりな準備も必要なし。
手帳とペンがあればいつでも始められます。
あとは、心の準備だけです。
書籍の言葉を借りると以下のとおりです。
頭の片隅で、「明日の日記には、今日のどんないいことを書こうかな?」と考えながら過ごせばいいのです。 P25
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
特別な準備も不要で、心理的ハードルも低い。
実際に取り組んでみて、このことは私自身実感しています。
では、この日記を書くことで自分の生活にどんな効果があるのでしょうか。
書籍の解説を引用します。
毎朝1分日記で、これまで何げなく過ごしていた毎日からグッドとチャレンジを見つけ出す。この習慣を続けるだけで、「感謝」「気づき」「挑戦」「変化」をどんどん積み重ねていくことができます。 P7
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
自分から積極的に日記に書くことを探そうとするので、日々の出来事に敏感になるわけです。

自分のアンテナの感度が上がるといった感覚ですね。
さらにもう1点、効果があります。
書籍の言葉を引用します。
それともう1つ。毎朝1分日記は「ご縁」と「運」を引き寄せてくれます。 P7
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
これは、心理学の「カラーバス効果」というもので、自分が興味を持っていることなどを意識することで、それに関する情報に自然と目がいくようになる現象のようです。
その情報を起点として、様々な人やチャンスに巡り合うことができるようになるというわけです。
これに関連してもう1つ書籍の言葉を引用します。
「毎朝1分日記を書く→将来チャレンジしたいことが増える→それに関係したチャンスを見逃さずにゲットできる」という流れで、実質的に「運がいい人」になれるということです。 P60
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
このサイクルを意識して、取り組むことをおすすめします。
【約2カ月】毎朝1分日記を続けるコツ
こうした効果が期待できる「毎朝1分日記」ですが、おそらく皆さんの頭の中には、

簡単なのは理解できるけど、日記って続かないんだよなぁ。
という思いが浮かんでいるのではないでしょうか。
そんな人のためにおすすめの方法が書籍で紹介されていますので、その箇所を引用します。
毎朝のルーティーンのうち、自分が心地よく感じる行動や状況と毎朝1分日記をセットにすることで、無理なく毎日続けられるようになる。それを66日間続ければ、ほとんど無意識に実行できる習慣になる。 P31
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
以前の記事でも紹介しましたが、私の場合、別の書籍の影響で朝と晩に手帳を見返す習慣づくりに取り組んでいました。 詳しくはその時の記事をご覧いただければと思います。
そのため、この習慣に「1分日記」をプラスするだけでしたので、無理なく続けることができました。
私のようなケースは少ないとしても、皆さんのなかにも何かしら朝に習慣で行っていることはあるのではないでしょうか。

それこそ、「コーヒーを飲む」とかでもいいと思います。
「1分日記を書いたらコーヒーが飲める」という「しばり」を設けてみるのも1つの手です。
それとセットにすることで、無理なく継続できるというわけです。
そしてもう一つ大事なポイントが「66日間」という期間。
「いつまで続けたらいいのか」というゴールが見えない状況が、継続できない要因の一つになっていると思います。
そこで、この「66日間」という約2カ月の期間を目標にして、取り組んでみるわけです。
それでも、

2カ月も長いよ。
と思った方は、とりあえず3日やってみましょう。
これは以前に紹介した継続力アップの方法の1つです。
そのときの記事もご参照いただければと思います。
そして「今日も書けた」という成功体験を見える化する。
こうすることで、66日間続けられる可能性をアップさせることができるというのが私の実感です。
書籍でも以下のように述べられています。
日記に前日のグッドと今日のチャレンジを書くことで、自分自身がどれほどの「グッド」に囲まれているか、自分自身がどれほどの「チャレンジ」を積み重ねているかに気づかされます。 P54
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
参考にしていただければと思います。
【何かあるはず】書くことが見つからないときのコツ

毎日グッドとチャレンジを見つけるなんて無理だよ。
そう思っている方もいると思います。

実際、私も毎朝1分日記を始めた当初はそういう不安がありました。
しかし、そういう書くことが見つからない状況こそがチャンスだと書籍では述べられています。
そして実は、「昨日は何もグッドが無かったなぁ」という日こそ大チャンス。普段は意識していない大切なことに目を向けられるからです。 P52
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
これは確かにそのとおりだと感じています。
「意地でも日記を書こう」と思うと、日常の当たり前に感じているようなことに感謝や喜びの気持ちがわいてくるようになるのです。
そして次第にそれが習慣化されてきます。
これは「グッド」を見つけるための方法ですが、もう1つの「チャレンジ」を見つけるためのコツも書籍で紹介されています。
最初のうちはほんの小さな一歩でかまいません。目安として、日記と同様に1分間程度でできることから始めてみましょう。 P53
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
「チャレンジ=挑戦」と考えるとハードルが高いように感じてしまいますが、「チャレンジ=改善」と考えれば、少しハードルを下げられます。
1分程度でできそうな「改善」を探してみるのです。
そういう意識で自分の周りを見渡してみると、割と見つけやすいと思います。
また、仕事とプライベート両方について、「整理整頓」をキーワードに考えてみるといろいろな「グッド&チャレンジ」を発見することができます。
あと、読書をする人には以下の方法もおすすめです。
たとえば私の日記には、実際にお会いした方から得た「グッド&チャレンジ」と同様に、前日に読んだ本から得た「グッド&チャレンジ」がたくさん書き留められています。 P62
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用

私もこの方法で「グッド&チャレンジ」を増やしていきました。
ネタ探しの一助にしてみることをおすすめします。
【結論】約1年続けた結果
この本を読んでみて約1年間、毎朝1分日記を続けてみました。
その結果、1日を振り返って「今日、何してたっけ」と思う日がなくなった1年だったように感じています。
参考までに日記の内容の一部をご紹介します。
まずは「グッド」の例です。
- 電車が遅延なく、スムーズに通勤の行き帰りができた。
- あの生徒から初めて挨拶された。
- 初めて買ったパンが思いのほかおいしかった
続いて「チャレンジ」の例です。
- 紙で保存している資料をスキャナでデータ化する
- 着ていなかった服をリサイクルショップへ持っていく
- 1日の間でゴミを10個拾って捨てる
いかがでしょうか。
できるだけしょぼいものをピックアップしてみました。
こんな内容でも続ければ、効果を感じることができます。
そして、あらためて日記を見返してみると、このような今まで意識しなかったような小さなことや、やろうと思っていたけど手をつけられていなかったことが記録されていることに気づきました。

前述したとおり、自分はたくさんの「グッド」に囲まれていて、多くの「チャレンジ」を積み重ねているということを目に見えるかたちで振り返ることができますよ。
来年も続けていこうと思います。
まとめ
最後にもう1つ書籍から引用したいと思います。
私はなぜ転職という選択肢を選んだのか。それは日記に書き込んだとき、どっちの方が「グッド&チャレンジ」と感じられるか、を考えたからだと思います。 P71
「奇跡が起きる 毎朝1分日記」より引用
この判断基準も私にとって非常に役立っています。
毎朝1分日記を続けることで、人生の充実度が上がっただけでなく、意思決定のスピード向上にもつながる。
約1年を通じてそのような効果を感じていますので、皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。


